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テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
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初バレンタインに何もないのもアレなので、取り合えず、今世良で更新してみましたが、今中先生に恥ずかしそうにチョコをあげる院長なんて構図は何処にもありません(笑)もうむしろ、変態的嗜好18禁…。
一応、天ジュノも考えたんですが、ちょっとしたことで嬉しそうにされて困る、とか、他の人があげてるのを目撃する、とか(バレンタインなら女子大生かな?囲まれる天城先生vvv)――全部、クリスマスにやってる(汗)後先考えずに書き散らすからこういうことになるんですよね…。

拍手[3回]


『今中先生、お客様です』
 極北市民病院では、最近ではすっかり院内放送での呼び出しが流行りだ。諸悪の根源は院長だが、最近は、事務室や師長までもが使い始め、今中はその間で右往左往していた。
 しかし、客とは珍しい。
 職場にまで訪ねてくるような知り合いには正直、心当たりはなかった。
 首を捻りながら、事務室のドアを開けた今中を迎えたのは、快活な笑顔だった。
「お久し振り、今中先生!」
「五條さん!今日は非番なんですか?」
 突然の客とは、極北救命救急センターのフライトナース・五條郁美だった。セーターにショートパンツ、ロングブーツのお出かけスタイルだ。
「これから極北の友達と約束があるんだけど、その前に、どうしてるかと思って寄ってみたの」
「ユキミヤのケーキを差し入れにいただきました」
 事務の蟹江が、雪見市の、地元ではそこそこ有名なケーキ屋の箱を見せてくれた。
「ご馳走様です。じゃあ、早速いただきましょうか」
 どうせ、急ぎの仕事もない。
 だったら、救命センターのみんなのことも聞きたかった。
「そう言ってくれると思って、実は、私が食べたいのを買ってきたの。バレンタイン時期はチョコ関係が美味しそうよね」
 五條は相変わらず、屈託がない。
「それじゃ、世良院長も呼びましょうか?」
「あ、でも……」
「もう、そんなに根に持ってないわよ」
 咄嗟に蟹江の提案を遮ろうとした今中に、五條は照れくさそうに笑った。
 以前、雪見市であった講演会で、世良の方針に異を唱えた五條を、世良が公衆の面前で取り付く島もなく退け、彼女を泣かせたという経緯があるので、何となく、二人が顔を合わせにくいのではないかと思ったのだ。
「じゃあ、お呼びしますね」
 五條の表情に無理がないことを読み取った今中が頷き、蟹江は内線で院長室の世良を呼び出した。


「……ん……。んうぅ……」
 今中の上に乗り上げた世良が、今中自身を舐るようになめ上げている。同時に、今中もまた、世良の欲の証しを口に含んでいた。
 しかし、世良は頻りにそれを奥へと押し込んでくる。
 主導権が世良にあるのは今に限ったことではないが、こんな風にされていると、無理矢理させられているようで、どうにも納得いかない気分になる。大体、今日は、やたらと無口で性急で、これは機嫌が悪いときの兆候だ。誰に対しても、掴み所がなくて、計算高い人間の割に、今中の前では、我が儘で気分屋でまるっきり子供だ。一回り以上も年上の癖に、気分一つで、容赦なく今中を振り回す。しかし、嫌なことがあったときには、まず、絶好調な毒舌が耳に入ってくるのが常なので、今日のように、全く理由が分からないなんてのは珍しい。
「世良先生、何かあった……、痛っ!」
 突然、局部を襲った痛みに今中は悲鳴を上げた。
「な、何……、何ですか、これは?!」
 慌てて、世良の身体を押し退け、痛みの発生源を確認すると、その根元を、細い紐で窪みが分かるほどにも強く縛り付けてあった。
「たまには良いでしょ、こういうプレイも」
 ――そりゃ、あんたは良いかも知れませんが……。
 とにかく痛いし、無理矢理達するのを止められることに喜びを感じる趣味はない。
 傍目に見ていて、常に虐められているようにしか見えていなくても、此方はそれなりにプライドも自我も持って接している。そして、断じて、マゾヒストなんかではないのだ――今中は小さく溜め息を吐いた。
「……何かあったんですか?」
 先程、不発に終わった質問をもう一度。世良はぷいっと目を逸らした。――あった、らしい。
「黙ってても、分かりませんよ。どうしたんですか?」
 子供じゃないんだから、と宥めると、世良はむっとした表情で睨みつけてきた。
「自分の胸に聞いてみたら」
 そこまで言われて、漸く、自分が原因らしいと気がついた。
「あの……、私が何かしたんですか?」
 心当たりは全くない。世良を怒らせるようなことなんてする訳がない。いつも、世良の無茶苦茶な話を聞いて、とんでもない指示に必死に従っているのだから。
「本当に分からない訳?!」
「だから、分からないって言ってるじゃないですか!」
 今中の方も、次第に感情的になってきたのを見て、世良はぼそりと言った。
「今日、昼間……」
 ――昼間?
 今日も、全くもって、通常営業の極北市民病院だったはずだ。違いといえば、五條が来たくらいで……。
「最後の一つのケーキを私が食べたのが……」
「馬鹿にしてるの?」
「だって、それ以外に何が……」
「へらへらへらへらと鼻の下を伸ばして、ああいう女性が良い訳だ、今中先生は」
 その世良の言い方に、今中は茫然とする。これはつまり、嫉妬しているのか、あの世良院長が……?
「あの、世良先生。五條さんは他に好きな人も居ますし、私のことなんて……」
「救命センターでバリバリ働く、美人でうら若い看護師が、何の下心もなしに、ちょっとばかり一緒に働いてた男の顔を見るためだけに、わざわざ職場にまで来ると本気で思ってるの?!しかも、バレンタインだよ!だから、鈍感だって言うんだよ!!」
 世良は大真面目だが、今中は何だか可笑しくなってきた。この、傍若無人な再建請負人が、嫉妬して拗ねるところを見られる人間なんて、恐らく、自分くらいのものだろう。
「世良先生」
 呼んだ瞬間、きっと睨みつけられたのに幸福感すら覚える。
 本当に、自分はとっくにどうかしているようだ。
「私は、正直、五條さんに好かれているかも知れないことより、世良先生にそんな風に思ってもらえることの方が嬉しいです」
「調子に乗らないでよね」
 世良がぷいっとそっぽを向く。
「じゃあ、今回のことは不問にしてもらえますね」
 不問も何も、今中には不埒な気持ちなど全くなかったのだが、それで世良の気持ちが済むならと念を押す。あさっての方を向いたまま、世良が頷いた、ような気がした。
 今中はその背を引き寄せて、舌を絡めた。
 世良は素直に答えた。
 多少の行き違いはあったが、今中としては満足だった。これまで、世良には、利用されているとか、馬鹿にされているのではないかという気持ちすらあった。
 それがまさか、嫉妬されるほど好かれていたとは――
 世良には悪いが、嬉しいのも、拗ねる顔が可愛いとか思ったのも本当だ。
 夢中で、世良を求め始めたとき――
「いったぁ……!」
 思わず、世良を突き放した今中に、彼は苦笑した。
「ああ、そうか。ちょっと待ってね」
 今中自身を縛った紐を解こうと、身体を屈めた世良だったが……。
「あれ?えっと……」
「な、何ですか?」
 嫌な予感が今中の背を這い登る。
「あ、ははは……。結び目が固くて、解けない……」
「どういうことですか?!」
「うーん。今中先生への恨みを込めて、二重結びにしちゃった、のかなー?」
「したんですね!」
「そうだねー。じゃあ、切っちゃおうか!」
「まっ、待ってください!それは、嫌な予感しかしません!」
 世良の提案に、今中は青ざめた。
「僕はこれでも、外科医を志してたこともあるんだよ」
 そんな一言で安心できる訳がない。
「肉切る気満々じゃないですか!勘弁してくださいよ!」
「どっちにしても、今中先生が平常心に戻って収めるしかないんじゃない」
「……それしかないですか」
 今中は溜め息を吐いた。
 自分としては、本当に珍しく、世良が愛しくて欲しいと心から思ったところだったので、非常に残念だ。
 しかし、これでは事に及ぶことは出来ない。深呼吸して、脳内の邪念を追いやる。
「あの、世良先生。あんまり凝視しないでくれますか?」
 最中に愛撫されるのは大歓迎だが、こんな間抜けな状態で、興味津々で見守られるのは、大変恥ずかしい。
 しかし、世良は、そんな今中に構わず、先端にぺろりと舌を這わせた。
 無理矢理欲を押さえ込んだものの、なかなか思う通りにならないそこが一気に元気になった。
「今中先生、ごめん」
 言うなり、世良が今中を押し倒し、その上に跨る。
「いい?!」
「色々、限界。今、欲しい……」
 切羽詰まった顔と、艶っぽい声。
 それだけでも、今中を堪らなくさせるには十分だというのに――
「ちょっ、待っ……!」
 間髪入れずに、熱い肉壁が今中を包む。抵抗の言葉は、その動きに阻まれた。
「だ、駄目ですって……。あ……、あ、ああっ」
「1回だけ、ね。イッたら、後はもう、全部、今中先生の好きにさせてあげるから」
 ねっ、と可愛らしく笑って、世良が今中にキスをする。その腰が激しく動く。痛みと、それを上回る射精感の波に、今中は悲鳴を上げる。揺さぶられる視界の片隅に見えた世良は、確かににやりと笑っていて。ああ、この人は、あんな一言で許す気はなかったんだな、と合点する。嫉妬深くて、我が儘で、自分勝手で、酷い恋人だ。なのに――
「愛してるよ、今中先生」
 そう囁かれたとき、反射的に一際大きくなったそこが、世良の最奥を突き上げたのを自覚し、今中は苦痛の汗を流しながら、自嘲の笑みを漏らした。


いや、もう、ホント、色々すみません。今世良は、やってもいいのかなぁ、とか悩んでた時間が長くて、私的に焦らしプレイを拗らせてるので、つい、色んなものが行き過ぎる…。こんなことばっかりしてるけど、院長、今中先生のこと大好きですよ(笑)
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