テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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「で、天城先生は、これからどうするつもりなんですか?」
「決まっているだろう、私の声をジュノに届けたい。ジュノを桜の呪縛から解き放てるのは私だけだ。君には、その協力をしてもらう」
「協力って、具体的に何を……?」
世良がもう少し楽に生きることが出来るのなら、それは今中にも喜ばしいことだ。その鍵を天城が握っているというなら、協力するのもやぶさかではない。
だが――
「そうだな。取り合えず、単刀直入に言ってみるか」
「えええ――?!」
「何だ、おかしいか?」
「無理に決まってます!信じる訳ないじゃないですか!!」
「そんなこと、やってみなくては分からないだろう」
「やらなくても、分かります!」
今中だって、目の前に実体があるから、已む無く信じているだけだ。
普通は、亡くなった誰々がそこに居ます、なんて言い出す人が居たら、なるべく目を合わせないようにして遠ざかる。楽天的で自信たっぷりな雰囲気だけど、意外と軽率で単純な性格のようにも見える。余りペースに乗せられないよう注意した方が良いかも知れない。
『意外と観察力に優れた』男から、そんな評価を得ているとも知らず、天城は小さく肩をすくめた後、陽気に言った。
「まあ、他に良い考えもないだろう。まずは、軽いジャブだ。さり気無く、私の名前を出してみてくれないか。ジュノがどんな顔をするか見てみたい」
「……最後のが本音ですよね……」
さすが、世良の知り合いだけあって、一筋縄ではいかない。
「絶対、無理だと思いますけど……」
今中は、渋々頷いた。
「『絶対、無理』などと思っていることが実現するはずはないだろう。私と君が邂逅したことには必ず意味がある。君が突破口となる存在なのは間違いないんだ」
「……はい!」
その言葉には、不思議な説得力があった。思わず、今中は大きく頷く。世良はきっと、本当に彼を慕っていたのだろうと、直感的に思った。
「あの……、世良先生。ちょっと良いですか?」
「ああ、今中先生か。どうぞ」
院長室に入ると、世良が軽快にキーボードを打つ指を止めて、顔を上げた。
今中は、ちらりと後について入って来た天城を見る。
やはり、世良には見えていない。
「ええと、あの……。世良先生は昔、東城大に在籍していたんですよね?」
当たり障りのないところから話を始めた今中に、世良は数回瞬きをした。
「どうしたの、突然?まあ、その通りだよ。あんまり思い出したくない時代だけどね」
案の定、世良は冷えた反応を返してくる。
世良は、自分の出身大学のことは殆んど公にしていない。恐らく、彼の中で、その時代は最早捨て去ったものなのだろう。今中は、どうしたものかと天城に視線を向ける。だが、天城は、食い下がれと目で訴えてくる。
仕方ない、と今中は観念した。
「天城雪彦」
遠まわしに矛先を向けるのも諦める。
単刀直入に切り込んだ。
「世良先生にとって、その人は……」
しかし、その言葉は強制的に中断させられた。
世良が突然、机に手を叩き付け、立ち上がったからだ。
跳ね除けられた椅子が、がたがたと数回振動して、どうにか並行を取り戻す。
「二度とその名前を口にするな!」
いつも飄々と他人の言葉を受け流す世良とは思えない激情だった。
今中を睨みつけるその目は潤み、強過ぎる感情をどう表して良いか分からないようにすら見えた。
「今中先生が何かと僕のことを調べているのは知ってる。こんな風変わりな肩書きの人間に興味を持つのは当然だし、好きに掘り返して面白がれば良い。でも、その時代を笑うことだけは、僕は許さない!」
確かに、今中は世良の経歴を調べたことがある。
「そんな……。私は、そんなつもりじゃ……」
ショックだった。それを世良が知っていたことも、そんな風に思われていたことも。
「出よう」
必死に弁解しようとする今中の隣で、天城が言った。
「出て行ってくれ……」
僅かに遅れて、世良が呟く。今中は大きく礼をして、院長室を退出した。
「……どうしてくれるんですか……」
行き場のない気持ちを、今中は思わず、天城に向かって呟いていた。救命センターから戻ってから、少しは世良が心を開いてくれるようになったかもと思ってきたのに、これで全てが水の泡だ。
しかし、天城は事も無げに言った。
「どうせ、膠着していたんだろう。こんなことで壊れるなら、元々その程度の絆なんだ。ジュノは直情的だからなぁ。きっと、今頃後悔している」
この人の言う通りにしていて良いんだろうか、と今中は、重苦しい感情の中で溜め息を吐いた。
その日は、世良が院長室から出て来ないのを良い事に、就業時間終了と同時に帰宅した。
天城は何時の間にか居なくなっていた。
重苦しい気持ちを抱えて一夜を過ごし、寝不足の頭で大幅に遅刻して病院に向かう。
しかし、そんなときに限って、会ってしまうものだ。
そろそろと人気のない廊下を歩いて、医局へ向かっていると、階段を下りてくる白衣とばったり遭遇した。この病院で白衣を着用しているのは、今中以外では一人だけだ。尤も、今は風変わりな幽霊一人が居るが、それは黒いので間違いようもない。
「お、はよう……ございます……」
「おはよう」
ふわりと舞う白衣が今中の脇をすり抜けて行く。いつも通り、いや、いつもより、少し冷たい言い方だったかも知れない。
今中は、階下に吸い込まれていく背を見つめる。
「追いかけろ」
耳元で心地よい低音が聞こえた。
まるで操られるように、今中の身体が動く。
昨日の天城の言葉が蘇る。
――ジュノは直情的だからなぁ。きっと、今頃後悔している。
そのときは、何を適当なことを、と思ったが、今なら分かる。感情の見えない冷たい声、なのに、その背が何倍も思いを語っている。
この時間、此処を通れば、今中と遭遇する確率が高いことくらい分かっていたはずだ。
――私と君が邂逅したことには必ず意味がある。
自分達が築いて来たものは、そんなに簡単に崩れたりはしない。
「世良先生……っ!」
追いついたのは、1階の廊下を過ぎたところだった。世良は既に随分先まで歩いていた。
「わ、たし、は……っ!」
息が苦しくて、言葉が継げない。必死に酸素を吸い込むが、焦れば焦るほど上手くいかない。陸に打ち上げられた魚のようにみっともなく喘ぐこの様子に、世良はとっくに行ってしまったのではないかと思う。けれど、汗を滴らせながら顔を上げると、世良はまだそこに居た。
「興味本位で、世良先生の過去を調べた訳じゃありません!でも、世良先生に不快な思いをさせたなら、本当にすみま……」
「知ってるよ、そんなこと」
今中の言葉を遮るように、世良が言った。
「今中先生は、この病院を本当に大事に思ってる。だから、此処を『救いようのない病院』と評する僕を、逆に見極めようとしてたんだろう。僕が、此処を任せて良い人間なのかどうか――」
「世良先……」
世良は自嘲するように笑う。
「他人のことなんて、言えないよ。僕だって、全部調べてる。今中先生が極北大を追い出された理由も、此処に来てからのこともね。使える人間なのか、見定めるために調査した」
その言葉は少なからずショックだった。
だが、今中は素早く気を取り直して切り返す。
「使えそうでした?」
世良はじっと今中を見た。
「……何とかと鋏は使いよう、ってとこかな」
「じゃあ、使い方は世良先生にお任せすることにします」
真面目な顔で言うと、世良は大きく溜め息を吐いた。
「全く、鈍いのか、しぶといのか……」
「褒め言葉として受け取っておきます」
世良はくるりと背を向けた。
「僕が今中先生に同じ質問をしたら、どうする?」
――僕が、此処を任せて良い人間なのかどうか。
感情の見えない冷たい声、なのに、その背が何倍も思いを語っている――
「そんなこと思っていたら、此処に戻って来ませんよ」
「そんなに信用して良いのかなぁ?」
はっきりと告げる今中に、世良は軽口のように返す。
「今は、信じたい、です」
世良の底知れない心も、天城の直向きな気持ちも、そして、自分の覚悟にも似た思いも。
「まあ……、見極めれば良いよ」
世良は話を打ち切るように歩き出した。
そして、一言だけ付け加える。
「此処でね」
今中ははっと息を飲んだ。
「はいっ!」
「上手くいったようだな」
隣で聞こえた声に、今中は振り向く。
「どうにか、って感じですが……」
「思い切って、私のことを切り出しても良かったんじゃないか」
この後に及んでそんなことを言い出す天城に、今中はこれ以上ないくらい大きく首を振った。
「とんでもないです!やっと許してもらったのに……!」
「君が思う以上に、君はジュノに信頼されていると思うんだが……」
何やら呟く天城を尻目に、今中は、こんなところを人に見られる前にと足早に医局へと向かい、天城もそれに続いた。
天城先生と今中先生の予定外のバランスのよさに驚いています。
さすが、振り回しキャラと振り回されキャラだ。
「決まっているだろう、私の声をジュノに届けたい。ジュノを桜の呪縛から解き放てるのは私だけだ。君には、その協力をしてもらう」
「協力って、具体的に何を……?」
世良がもう少し楽に生きることが出来るのなら、それは今中にも喜ばしいことだ。その鍵を天城が握っているというなら、協力するのもやぶさかではない。
だが――
「そうだな。取り合えず、単刀直入に言ってみるか」
「えええ――?!」
「何だ、おかしいか?」
「無理に決まってます!信じる訳ないじゃないですか!!」
「そんなこと、やってみなくては分からないだろう」
「やらなくても、分かります!」
今中だって、目の前に実体があるから、已む無く信じているだけだ。
普通は、亡くなった誰々がそこに居ます、なんて言い出す人が居たら、なるべく目を合わせないようにして遠ざかる。楽天的で自信たっぷりな雰囲気だけど、意外と軽率で単純な性格のようにも見える。余りペースに乗せられないよう注意した方が良いかも知れない。
『意外と観察力に優れた』男から、そんな評価を得ているとも知らず、天城は小さく肩をすくめた後、陽気に言った。
「まあ、他に良い考えもないだろう。まずは、軽いジャブだ。さり気無く、私の名前を出してみてくれないか。ジュノがどんな顔をするか見てみたい」
「……最後のが本音ですよね……」
さすが、世良の知り合いだけあって、一筋縄ではいかない。
「絶対、無理だと思いますけど……」
今中は、渋々頷いた。
「『絶対、無理』などと思っていることが実現するはずはないだろう。私と君が邂逅したことには必ず意味がある。君が突破口となる存在なのは間違いないんだ」
「……はい!」
その言葉には、不思議な説得力があった。思わず、今中は大きく頷く。世良はきっと、本当に彼を慕っていたのだろうと、直感的に思った。
「あの……、世良先生。ちょっと良いですか?」
「ああ、今中先生か。どうぞ」
院長室に入ると、世良が軽快にキーボードを打つ指を止めて、顔を上げた。
今中は、ちらりと後について入って来た天城を見る。
やはり、世良には見えていない。
「ええと、あの……。世良先生は昔、東城大に在籍していたんですよね?」
当たり障りのないところから話を始めた今中に、世良は数回瞬きをした。
「どうしたの、突然?まあ、その通りだよ。あんまり思い出したくない時代だけどね」
案の定、世良は冷えた反応を返してくる。
世良は、自分の出身大学のことは殆んど公にしていない。恐らく、彼の中で、その時代は最早捨て去ったものなのだろう。今中は、どうしたものかと天城に視線を向ける。だが、天城は、食い下がれと目で訴えてくる。
仕方ない、と今中は観念した。
「天城雪彦」
遠まわしに矛先を向けるのも諦める。
単刀直入に切り込んだ。
「世良先生にとって、その人は……」
しかし、その言葉は強制的に中断させられた。
世良が突然、机に手を叩き付け、立ち上がったからだ。
跳ね除けられた椅子が、がたがたと数回振動して、どうにか並行を取り戻す。
「二度とその名前を口にするな!」
いつも飄々と他人の言葉を受け流す世良とは思えない激情だった。
今中を睨みつけるその目は潤み、強過ぎる感情をどう表して良いか分からないようにすら見えた。
「今中先生が何かと僕のことを調べているのは知ってる。こんな風変わりな肩書きの人間に興味を持つのは当然だし、好きに掘り返して面白がれば良い。でも、その時代を笑うことだけは、僕は許さない!」
確かに、今中は世良の経歴を調べたことがある。
「そんな……。私は、そんなつもりじゃ……」
ショックだった。それを世良が知っていたことも、そんな風に思われていたことも。
「出よう」
必死に弁解しようとする今中の隣で、天城が言った。
「出て行ってくれ……」
僅かに遅れて、世良が呟く。今中は大きく礼をして、院長室を退出した。
「……どうしてくれるんですか……」
行き場のない気持ちを、今中は思わず、天城に向かって呟いていた。救命センターから戻ってから、少しは世良が心を開いてくれるようになったかもと思ってきたのに、これで全てが水の泡だ。
しかし、天城は事も無げに言った。
「どうせ、膠着していたんだろう。こんなことで壊れるなら、元々その程度の絆なんだ。ジュノは直情的だからなぁ。きっと、今頃後悔している」
この人の言う通りにしていて良いんだろうか、と今中は、重苦しい感情の中で溜め息を吐いた。
その日は、世良が院長室から出て来ないのを良い事に、就業時間終了と同時に帰宅した。
天城は何時の間にか居なくなっていた。
重苦しい気持ちを抱えて一夜を過ごし、寝不足の頭で大幅に遅刻して病院に向かう。
しかし、そんなときに限って、会ってしまうものだ。
そろそろと人気のない廊下を歩いて、医局へ向かっていると、階段を下りてくる白衣とばったり遭遇した。この病院で白衣を着用しているのは、今中以外では一人だけだ。尤も、今は風変わりな幽霊一人が居るが、それは黒いので間違いようもない。
「お、はよう……ございます……」
「おはよう」
ふわりと舞う白衣が今中の脇をすり抜けて行く。いつも通り、いや、いつもより、少し冷たい言い方だったかも知れない。
今中は、階下に吸い込まれていく背を見つめる。
「追いかけろ」
耳元で心地よい低音が聞こえた。
まるで操られるように、今中の身体が動く。
昨日の天城の言葉が蘇る。
――ジュノは直情的だからなぁ。きっと、今頃後悔している。
そのときは、何を適当なことを、と思ったが、今なら分かる。感情の見えない冷たい声、なのに、その背が何倍も思いを語っている。
この時間、此処を通れば、今中と遭遇する確率が高いことくらい分かっていたはずだ。
――私と君が邂逅したことには必ず意味がある。
自分達が築いて来たものは、そんなに簡単に崩れたりはしない。
「世良先生……っ!」
追いついたのは、1階の廊下を過ぎたところだった。世良は既に随分先まで歩いていた。
「わ、たし、は……っ!」
息が苦しくて、言葉が継げない。必死に酸素を吸い込むが、焦れば焦るほど上手くいかない。陸に打ち上げられた魚のようにみっともなく喘ぐこの様子に、世良はとっくに行ってしまったのではないかと思う。けれど、汗を滴らせながら顔を上げると、世良はまだそこに居た。
「興味本位で、世良先生の過去を調べた訳じゃありません!でも、世良先生に不快な思いをさせたなら、本当にすみま……」
「知ってるよ、そんなこと」
今中の言葉を遮るように、世良が言った。
「今中先生は、この病院を本当に大事に思ってる。だから、此処を『救いようのない病院』と評する僕を、逆に見極めようとしてたんだろう。僕が、此処を任せて良い人間なのかどうか――」
「世良先……」
世良は自嘲するように笑う。
「他人のことなんて、言えないよ。僕だって、全部調べてる。今中先生が極北大を追い出された理由も、此処に来てからのこともね。使える人間なのか、見定めるために調査した」
その言葉は少なからずショックだった。
だが、今中は素早く気を取り直して切り返す。
「使えそうでした?」
世良はじっと今中を見た。
「……何とかと鋏は使いよう、ってとこかな」
「じゃあ、使い方は世良先生にお任せすることにします」
真面目な顔で言うと、世良は大きく溜め息を吐いた。
「全く、鈍いのか、しぶといのか……」
「褒め言葉として受け取っておきます」
世良はくるりと背を向けた。
「僕が今中先生に同じ質問をしたら、どうする?」
――僕が、此処を任せて良い人間なのかどうか。
感情の見えない冷たい声、なのに、その背が何倍も思いを語っている――
「そんなこと思っていたら、此処に戻って来ませんよ」
「そんなに信用して良いのかなぁ?」
はっきりと告げる今中に、世良は軽口のように返す。
「今は、信じたい、です」
世良の底知れない心も、天城の直向きな気持ちも、そして、自分の覚悟にも似た思いも。
「まあ……、見極めれば良いよ」
世良は話を打ち切るように歩き出した。
そして、一言だけ付け加える。
「此処でね」
今中ははっと息を飲んだ。
「はいっ!」
「上手くいったようだな」
隣で聞こえた声に、今中は振り向く。
「どうにか、って感じですが……」
「思い切って、私のことを切り出しても良かったんじゃないか」
この後に及んでそんなことを言い出す天城に、今中はこれ以上ないくらい大きく首を振った。
「とんでもないです!やっと許してもらったのに……!」
「君が思う以上に、君はジュノに信頼されていると思うんだが……」
何やら呟く天城を尻目に、今中は、こんなところを人に見られる前にと足早に医局へと向かい、天城もそれに続いた。
天城先生と今中先生の予定外のバランスのよさに驚いています。
さすが、振り回しキャラと振り回されキャラだ。
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