テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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天ジュノで去年と違うクリスマスネタを書いたら、90年がループしてるみたいでちょっと切なくなりました。あの二人にはたった一度しかクリスマスは来ない…。
まあ、そんな訳で、ちょっと甘く切なく、大半ドタバタ。通常営業の天ジュノクリスマスです。
まあ、そんな訳で、ちょっと甘く切なく、大半ドタバタ。通常営業の天ジュノクリスマスです。
「あーあ、クリスマスだってのに、俺達は今日も残業か」
「しょうがないだろ。ぼやいてる暇があったら、さっさと片付けろよな」
書きかけのカルテを放り出してぶつぶつ言う青木に、世良が声を投げる。
「お前は気楽で良いよなぁ」
「どういう意味だよ?」
呆れたような言い方に、むっとした世良が返したとき、医局のドアが開いた。
「世良先輩、天城先生が呼んでるとです」
この東城大では滅多に聞かない薩摩弁を使って、医局中に響き渡る声で叫ばれた言葉に、世良は飛び上がった。
「青木、後頼む!」
「そういう意味だよ……」
ぼそりと呟く青木の声など全く耳に入らない様子で、世良は財布をポケットに突っ込み、医局を出て行った。
「世良先輩も大変ですたい」
現れた薩摩弁の主・駒井亮一はそんな世良の後姿を見てしみじみ感嘆を漏らす。通常時こそ、この心臓外科グループの医局内に籍を置いてはいるが、世良の本来の所属は、天城雪彦が創設するべく勅命を受けた心臓手術専門病院『スリジエ・ハートセンター』だ。天城の呼び出しとあれば、最優先で対応しなくてはならない。
「そうか?」
気のない青木の返事に、駒井は不思議そうに向き直る。
「俺には、主人に散歩に行くって言われて、尻尾振って飛び出して行く犬にしか見えないけどな」
苛立たしげに言った青木に、駒井は大袈裟に破顔してみせた。
「さすが、青木先輩!」
青木は、詰まらなそうに駒井のお世辞を聞きながら、カルテの記載に戻る。
「天城先生はよく、世良先生ば忠犬だと言ってるとです!青木先輩は鋭か!」
「いいから、お前は、世良の作業の続きをしろ」
言葉を遮って、準備中の機材を指し示したのは、駒井の言葉を聞いた医局員からくすくすと忍び笑いが漏れていたからだ。
本人の居ないところで、そこまで彼の名誉を損なわせるつもりはない。
――けど、悪いけど、お前にだって原因はあるんだからな。
小さく溜め息を吐いて、首を捻る駒井を一睨みして、作業に戻った。
「今日はもう終わりだ。出かけるぞ、ジュノ」
「何処にですか?」
旧教授室に入るなり、すっかり私服に変わった天城に待ちくたびれた様子で出迎えられる。
「行けば分かる」
すっかりお馴染みの遣り取りに溜め息を吐きながら、世良は此処に置きっぱなしにしていた自分の上着を羽織る。仕事は終わりだと言うからには、今からはプライベートなのだろう。
勤務時間は既に終わっているから、同期たちに対する罪悪感を別にすれば、問題は全くない。
しかし、プライベートでも全く力関係が変わらないというのも問題ではないだろうか、などと、天城の後について歩きながら考えてみたが、彼の発言に異を唱える自分を想像して直ぐに諦めた。
天城が世良如きの意見など、聞く耳を持つはずがない。
「さすがの青木も今日は帰りたいって嘆いてました」
まあ、帰っても一緒に過ごす相手も居ないんだから、仕事でちょうど良いかもですね、と、世良は少しばかり浮かれた気持ちでそんな雑談を口にする。
シティホテルは軒並み、カップルのキャンセル待ちで溢れているのだろうが、天城と一緒なら、そんなもの恐るるに足らない。
「何処か、食事の予約とかしてあるんですか?」
「予約?そんなものある訳ないだろう」
あっさり返され、世良の方が戸惑った。
――いやいや、今のは俺もおかしかった。男二人でホテルディナーはないよな。むしろ、先生の部屋でケータリングとか……。
しかし、天城はそんな世良の期待を裏切ってきっぱりと言い切った。
「出かけると言っただろう。行き先の話はもう終わりだ」
――ホント、どういうつもりなんだ……?
世良はぼんやりとヴェルデ・モトの車窓から、流れる景色に目を遣っていた。
どうやら車は小高い丘の方に進んでいるらしく、眼下には町の夜景が広がっている。季節柄、通常時より派手に光らせているのだろうネオンやイルミネーションは煌びやかで、ロマンチックなムードは抜群だ。
ちらりと運転席を見たが、どうやらそちらには興味はないらしく、既に1時間も車上に居るはずの天城は鼻歌混じりに車を走らせている。
勿論、世良の不満など、彼には蚊に刺されたほどにも感じられていないらしい。
いや、多少は気づいたのか、先ほど、道路沿いにあった定食屋に止まってはくれた。
店は空いていたし、オススメのさばの味噌煮定食はとても美味かった。ファミレスは家族連れで大盛況だろうから、チョイスとしては正解だ。だが、こんな日にそんなところで食事をしている理由はさっぱり分からない。一体何で、自分は天城と出かけているのだろう?
てっきり、クリスマスツリーでも買っていて、部屋に戻ったら、リビングを占拠されているのではないかと思っていた。
「今年はこんなクリスマスも良いかも知れないな」
デパートの催事場にあった、聳え立つようなツリーを見て天城がそんな言葉を発したのは、ほんの数日前だ。
桜宮の冬は寒いとぶつぶつ言っているので、冬物でも買いに行きますかと言ったら、勤務時間中に嬉々としてヴェルデ・モトを発進させていた。当然、世良はその助手席に収納済みで。値札も見ずに、厚手のコートやらカーディガンに次々袖を通し、店員に申し付けていたら、最後には、課長だか部長クラスと思しき店員が現れて、非常に丁寧な接待で山のような商品の発送手配までしてくれた。気が付けば、数時間で冬支度は完璧に整っている。
大物に満足したらしい天城は、今度は帽子やらイヤーマフなどの暖かそうな小物に関心を移したようだ。
「どうだ、ジュノ?」
見れば、ピンクのアーガイル柄のマフラーをくるくると器用に巻いた天城が居た。
単体で見ると有り得ない派手さなのだが、天城が着ると見事に着こなしてしまう。
しかも、先ほど買ったばかりのシックなコートにぴったりだった。巻き方も、せいぜい首を2周させる程度の世良とは全く違い、柄を華やかに見せている。要するに、凄く似合っている。
「良いんじゃないですか」
世良が言うと、天城は満足そうに、邪魔にならないように控えつつもしっかりと付き従っている店員に、慣れた様子で買う旨を伝え、値札を取って貰う。
どうやら、それもそのまま使うことに決めたらしい。
「ジュノにはこれが良いかな」
「ちょっと、何するんですか?!」
突然、色違いのブルーのマフラーを巻きつけられた。
「ジュノは雪でも白衣1枚で来るから、寒そうだ。マフラーくらいした方が良いぞ」
「そういう問題じゃありません!」
確かに、新病院と赤煉瓦棟の間程度ならいちいち上着を着るのが面倒だから、そのまま移動してしまうが、重要なのはそこではない。天城とお揃いの品を身に付けるなど、看護婦たちの間で何と言われるか、考えただけで恐ろしい。
「絶対、使いませんからね!」
強く念を押す世良に、天城は残念そうだったが、更に小物を幾つか買い足して店員に預けると、別な売り場へと移動していく。
世良も急いで後を追うと、そこは特設の催事場だった。
欧米の部屋を模したホールは、豪華なクリスマスツリーを筆頭に、赤々と燃えているように見える暖炉、テーブルに溢れかえる料理と酒のレプリカ、山と積まれたプレゼントがディスプレイされ、色とりどりのライトで照らし出していた。
日本人の憧れる、しかし、殆んどの家庭ではまず再現できないその光景は、無数の客たちの購買意欲を煽っていく。
分かり易い営業戦略だ。
もっとも、世良のような貧乏研修医ともなると、七面鳥よりは食堂の焼肉ランチの方が嬉しいレベルなので、自分とはかけ離れた世界という感覚しかない。そう思えば、先ほどのさばの味噌煮定食も身の丈に合っている気がしてきた。
――まあ、良いか。先生が強引なのは、いつものことだし……。
どうやら、空腹感が収まったら、気持ちも落ち着いてきたようだ。
そもそも、食事もせずに、行き先も告げられず、こんな長時間のドライブに付き合わされるというのが一番の不満だったので、その一つが解消されただけでもまだマシかなという気分になっている。何より、天城が世良の不満に譲歩してくれるなんてかなり珍しい。
世良は、一つ大きな欠伸をした。
食欲が充たされたら、途端に睡魔に弱くなる。夜景を見るのもそろそろ飽きてきた。
世良が助手席で眠ってしまうと天城が不機嫌になるのは分かっているのだが、思考が止まってしまうこの状態はとにかく良くない。
微かな振動も心地よい刺激に変わる中、世良は重くなる目蓋の欲求に従って背凭れに身体を預けた。
はっと目を開けたら、間近い位置に天城の顔があって、世良は硬直した。
「せ、せんせ……っ」
天城が微かに笑んだ。肩の上に置かれた腕が熱い。ぐん、と背が後ろに引かれる感覚。
「ちょっと、じっとしていろ」
耳元で囁くような、その言葉と共に、アクセルが入る。
背後を確認しながら片手でハンドルを回す姿は、実に堂に入っている。
世良だって、同じポーズでの車庫入れくらいなら可能だ。
けれど、この高級車に見事にマッチしてみせるのは天城以外には居ないと思う。本当に似合う。格好良い――
「着いたぞ、ジュノ」
言われてドアを開け、車庫らしき場所から出た世良は、足がさくりと踏んだ、浅い雪に驚く。夕焼けまで、空は鮮やかな晴天だったはずだ。
自分は眠っている間に、異世界にでも攫われたのだろうか――
「俺……」
「良く寝て居たな」
くすりと天城が笑った。
「すみません……」
その瞬間、光が瞬き、世良は動きを止める。
「え……」
そこには、巨大な木があった。それが光を放つ。天空を穿つ巨大なクリスマスツリーだった。
世良は目を見張る。
その瞳に、闇に浮かび上がる輝きが広がる。
「綺麗だろう、ジュノ?」
レプリカではない本物の紅絹の木に、張り巡らされたイルミネーション。それが瞬く様は本当に美しかった。
「はい……」
茫然と答える世良に、天城は満足そうに笑う。
「やはり、クリスマスはツリーがないとな」
――何て……、何てことだろう。幾ら、クリスマスツリーが欲しいって言ったからって。こんなことまで……。
「おいで、ジュノ」
「はい……」
天城の声が世良を誘いながら、先に立って歩く。世良は茫然としたまま、ろくに周囲も確認できずに後に続く。
「こっちだ」
世良は天城の声に導かれるままに、示された扉を天城の前に立って開いた。
明るく暖かい室内に広がる光景は――
「えええ?!」
赤々と燃える暖炉、テーブルに溢れかえる料理と酒、山と積まれたプレゼント――先日、デパートの催事場で見たものと瓜二つの光景が広がっている。
但し、全て本物だ。
「な、ななな何ですか、これ?!」
「『こんなクリスマスも良いかも』と言っただろう」
「いや、だからって……!」
てっきり、ツリーの話をしているのだと思っていた。まさか、催事場全体を指していたなんて。
「日本人の欧米に対する劣等感は敗戦以来の悪癖だな。そこに、資本主義の企業戦略が付け込んでいる。そして、国民はノセられるままに踊らされている自らの滑稽さにまるで気づいてもいない」
「でも、理想を目指して頑張るのは悪いことではないでしょう」
何だか、此処へ来る前の自分に言われたようで、世良は居心地悪く反論する。天城は、満足そうに室内へと足を踏み入れて言う。
「それは悪くない。だが、もう少し足元を見た方が良いという話だ」
――届かない幻想にばかり目を向け、腕を伸ばし続けたその足元は……?
天城を追うように視線を動かした世良は、どうやら此処はログハウスらしいと気づく。
雪が降っているということは、避暑地の別荘の一つでも貸し切ったのだろうか。
壁もよく見ると、リースやら大きな靴下やらが飾られている手の凝り様だった。
「野暮な話は終わりだ。折角の料理が冷めてしまう」
天城が指し示すテーブルの上には、今正に、湯気を上げるクリスマスディナー。酒がワインではなく、フルートグラスにピンク・シャンパンというところが何とも天城らしい。
夕食は済ませたはずだが、ライトの当たり具合といい、香りといい、やたらと食欲を刺激し、思わず唾を飲み込む。
まあ、本当に避暑地まで来たのなら、そろそろ夜食くらい食べても良い時間なのかも知れない。
「これ、此処で誰かが作ったんですか?」
「当然だ。これから連休を此処で過ごすんだから、作る者が居ないと困るだろう」
天城は平然とツッコミ所満載の発言をする。
「連休を此処で……」
全く聞いていない。何か予定があったらどうするんだ。
まあ、特にないんだけど……。
「それから、これはジュノにだ」
「これって……?」
「開けてみろ」
「はい……」
天城がプレゼントの山の一番上から小さな箱を取って、世良に手渡した。
世良の手の平よりも一回り大きいくらいの薄い箱には、青いリボンがかかっている。
促されるままに、世良は包装紙を解いた。
「もう少し綺麗に開けられないのか?」
「こういうの、苦手なんですよ」
別に、また包む訳でなし、と半ば破くように箱を開ける。
「これ……?!」
天城がくすりと笑って、自分の首の辺りを緩く寛げる。
そこにあるのは彼のシルエットに馴染んでいる、ピンクのアーガイル柄のマフラーだった。
世良は思い出す。確か、色違いのマフラーを世良に買おうとしていた――そして今、それと同じものが世良の手の中にある。
但し、随分、サイズは小さい。
「手袋……?」
「ジュノはマフラーは嫌なんだろう。それだったら、袖口に隠れるし、何よりとてもあったかい。シャイなジュノにはぴったりだ」
天城の表情がきらきらと輝いているのは、外のイルミネーションの明かりが窓を通して煌めいて見えるからばかりではないだろう。
「試しにはめてみると良い」
言われるままに指を通すと、しっとりした柔らかい毛糸がほんのりとした暖かさで世良を包んだ。
「あったかいです」
「そうだろう」
「あ、でも、俺、お返しとか何も……」
ふと思いついて慌てる。
まさか、こんな良いものを貰えるとは思っていなかったので、何も用意していない。
いや、正確には、一度は考えはしたのだが、その気にさえなれば、世界中のあらゆる宝を手に入れることの出来る貴族サマがお気に召すプレゼントなんて分かるか、と思考がショートしたので、なかったことにしたのだ。
「気が利かないな。仕方ないから、身体で払ってもらおう」
「身体……?!」
嫌な予感しかしない。
しかし、楽しげな天城を見ていると抵抗感が薄らぐ。
余りの非日常体験に、そろそろ自分も感覚が麻痺してきているのかも知れない。
「たまにはジュノからキスをしてみろ」
やっぱり、どうかしている――
「ほら、ジュノ。私を悦ばせたいんだろう?」
少し背を屈め、ご機嫌で自分の唇を指差してみせるこの人が可愛く見えるとか、絶対おかしい。
世良は手袋を外し、天城に数歩あゆみよると、少し背伸びをして顔を近づけた。
相変わらずの綺麗な顔が迫って来るのに堪えられず、目測で唇までの距離を測り、目を瞑る。
そうして触れた唇がまた、とびきりぷるぷるで柔らかいとか何なんだ……?!
凄く、気持ち良いけど――
「もう終わりか?モンテカルロでは、こんなキスじゃ子供も騙されないぞ」
「此処は日本だから良いんです!」
「仕方ない。見本をみせてやろう」
くすりと笑う表情は、先ほどとは打って変わって、艶めいた色気を漂わせる。
――うう……。
「ほら、ジュノ……」
軽く頬を撫でる様さえ、熱を喚起させる触れ方で。自分の中の情欲が僅かに目覚めさせられかけたとき――
「え……?!」
窓の外が桃色に染まったのが、視界の端に引っかかる。
思わず、天城の手を逃れて、首を90度回してしまった。
「何……?」
「全く、タイミングの悪い……」
不満気に言いながらも、天城は足早に窓際へと向かって行く。
世良も、それに続いた。
「フィーバータイム、だ」
天城は突然、窓を開け放った。
冷たい風が世良の頬にぶち当たる。火照った身体には心地よかった。世良は天城の脇から首を出し、視界に広がったものを見て、最早本日何度目になるか分からない驚きに硬直した。
クリスマスツリーの枝という枝がピンク色に染まっていた。
先ほどまで点滅していた電球とは別のものが一斉に灯ったのだろう。
闇に浮かび上がる光の塊。
それはまるで、咲き誇る満開の花のようで――
「桜……」
「たまには、次の季節を夢見るのも良いだろう」
――全く……。
全く、何て人だ。一般庶民には到底手の届かない夢みたいなクリスマスを演出したかと思えば。
季節を逆転させ、寒空の下、枯れ木に満開の花を咲かせてみせる。
「凄い、ですね……」
――貴方の生き様そのものが。
世良のぽつりと漏れた感嘆を聞いた天城は心底嬉しそうに笑った。
「メルシ、ジュノ。だが、こんなものじゃないぞ」
天城を星空を振り仰ぎ、言い放つ。
「私が咲かせるスリジエは」
――ああ、そうなんだろう。きっと、いや、絶対……。
世良は手袋を再びはめると、天城の隣に寄り添い、並んで降り注ぐ光に身体を預けた。
バブリー伝説みたいなの読んでると、「味噌ラーメン食べに行こう」って誘って、飛行機で札幌に飛んで本場の味を食べる、とかいうのがあったので、ツリーを買おうって言って、本物の木とかありそうかなって思って(盛り過ぎて凄いことになってるけど/汗。もう、連休とか言わずに、年明けまで過ごせば良いよ)
去年から手袋が行き来する天ジュノ(笑)贈るのも贈られるのも、小さくてあったかいものが世良ちゃんには似合う。「手袋なら大丈夫」とか言ってるけど、年明けナースステーションでは、「世良先生の手袋、天城先生のマフラーとお揃いよねーv」という話題で持ちきりです(笑)
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