テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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とうとう第3弾になったので、連載括りで独立しましたW世良シリーズ。今回は3Pで18禁ですので、駄目な方はお気をつけて(40代が20代にあーんなことしたり、20代が天城先生にこーんなことしたり、とか)あと、パラレル無理な方も。あ、前編です。
――しまった……。
売り言葉に買い言葉。口は災いの元。
後悔したが、時既に遅し、だ。
世良は気付かれないように小さく身震いした。
しかし、こんなところで逃げ帰ったら、この、天城にこれ見よがしに密着している男に、彼の恋人の座を奪われてしまうかも知れない。
負けるものか、と気持ちを奮い立たせる。
テクニックでは及ばないとしても、天城を思う気持ちは自分の方が上のはずだ。
少し震える足を無理矢理動かし、二人の居るベッドへと近づく。
「ほら、さっさと脱ぎなよ」
天城の肩にしなだれかかった男が挑発的に言う。
「うるさいです。いちいち命令しないで下さい」
「ヤリ方も知らない初めてのお子様に、教えてやってるんだろ」
真っ赤になって躊躇した世良だが、ぐずぐずしているとまた馬鹿にされると、思い切って身につけているものを全て脱ぎ捨てた。
「それじゃ、此処に来て、四つん這いになって」
こうなったら、もう自棄だ。
世良はベッドに乗り、二人の前に座ると、言われた通りに足を開いた。その本気が伝わったのか、からかうような言葉を投げてばかりいた男もすっと真面目な顔になった。天城と目を合わせ、頷いたのを見て、世良の背後に回る。
「嫌だ。何で、あんたが……」
「本番は天城先生がするよ。こんな汚いところ、先生に触らせられないからね」
「他人のこと、汚いとか……。……っ……」
「僕だって、好きでしてる訳じゃないんだから、大人しくしててよね」
「大体、あんただって……。うっ……」
入り口を撫でていた指がゆっくりと侵入してきた。
「ジュノ、二人だけで楽しそうなのはずるいぞ」
もう見ているだけなのに飽きたのか、天城が拗ねたような声を出す。
「「全然、楽しくありません」」
見事にシンクロした声に、二人はむっとして押し黙る。
それでも、世良の内部に入り込んだ指だけは別で、やがて抜き差しが始まった。
「……んうっ……」
未知の感覚に支配させられながら、世良は小さな喘ぎ声を漏らした。
「楽しんでるじゃないか。ジュノだって、此処をこんなにして」
再び天城の声がしたと思ったら、世良の中の指が強く内側で蠢いた。
「うぁっ!」
「先生、止めてください!手元が狂うじゃないですか?!」
強い刺激に声を上げた世良の後ろで抗議の声がする。
その調子が何だか自分の言い方に似ている、と頭の片隅で感じたことは直ぐに忘れた。
「これはさっきの所為ですよ。『こんなの』で、勃つ訳ないでしょう!」
――何か、分からないけど、物凄く貶された気がする……。
怒りたかったが、指を少しばかり動かされただけで、呻き声を上げてシーツにしがみ付くしかないこの状況では耐えるしかない。
「そうだ、『これ』に奉仕してもらったらどうですか?」
同時に指の動きが激しくなった。何だか、良からぬ言葉が聞こえたような気がしたが、掻き混ぜるような扱いに世良の意識は翻弄されてしまう。何時しか、大嫌いな男に秘所を曝していることも忘れてしまった。
「だが、ジュノ……」
「大丈夫ですよ。『これ』はこう見えても、先生のことが大好きで、悦んで貰えるなら何だってしたいんですから」
「あっ。そこ、やめ……っ」
「折角、イイとこが見つかったけど、ちょっとお預けにするよ。権利とは義務を伴うものだからね」
唐突に指の動きが止まり、必死に呼吸を整えていた世良の眼前に影が落ちた。
「ジュノ、少しだけ頑張って貰おうか」
その声に、顔を上げた世良は目を剥いた。眼前にあったのは天城の性器だった。初めて見る大好きな人のモノは、けれど、これから始まることを想起した世良には身震いするほどにも恐ろしかった。
「ほら、愛しの先生のだよ。そのまま口でしなよ」
背後から聞こえた声がその予感を裏付ける。
「……お、俺……!」
「ただ咥えるだけじゃないか。この程度も出来ないようじゃ、この先なんて有り得ないよ。僕だったら、先生にしろって言われたら何だってするけどね」
思わず吐きかけた弱音は、厳しい声に封じられた。
出来ません、と言いかけた世良は、敗北感に支配されて同時に開き直る。
そこに懸命に唇を寄せ、口を開けて舌を伸ばした。
先端に触れる刺激に、天城の雄は硬度を増す。
「何だ、感じてんじゃない。こんなに締め付けてさ」
後方から投げられる声に腹が立つ。
――ああ、本当にムカつく。だって……、先生が、俺で感じるなら……。
世良は思い切って口を大きく開き、喉の奥まで天城のものを咥え込んだ。
「可愛いな、ジュノ。気持ち良いよ」
頭を撫でられて、嬉しくて堪らなくなる。
「歯を立てるなよ。どうせ、下手なんだからさ」
――うるさい。先生だって、気持ち良いって言ってくれてるじゃないか……!
内心で反抗しながらも、教えられた通り歯を当てないように気をつけて、出来る限り激しく舌を動かす。
「ジュノ、もう良いぞ」
いつもより少し掠れた天城の声がして、頭を撫でられた。限界が近いのだろう。
「う……」
口を離そうとした瞬間、世良の中の指がぐっと曲げられたのが分かった。
それは、この行為の一部始終を見ているという主張だった。
彼なら――あの男なら、良いと言われたって決してこんなところで止めはしないだろう――
「ジュ……ノッ……?!」
世良は、口内で張り詰めるモノを全身を使って激しく愛撫した。
最早、顎の感覚もなくなり、上手くやれているかどうかも分からない。
「良いんだな、ジュノ?」
男の青臭い体液を口で受け止めるなど、想像しただけで嫌で堪らないのに、負けるもんかという一念だけで、世良は顎から唾液を滴らせながらそこに留まる。
やがて、天城の腰が揺れたと思った途端、生温かいものが世良の口内に広がった。
反射的に吐き出しそうになりながらも、世良はどうにか唇を閉じ、素早く喉に運んで飲み込む。
ふるふると動かした首は、その思いを振り払うかのようだった。
ごくり、とどうにか口の中身を飲み下した世良の顔は、涙と汗と涎と、飲み込み切れなかった残滓で汚れて、とんでもなくいやらしかった。
気の強いこの青年が頑張って奉仕してくれたという事実が可愛くて仕方なく、天城は目線を合わせて、「ジュテーム、ジュノ」と繰り返しながら何度もキスをした。
荒い息を吐きながらも、うっとりとした表情で大人しくされるがままになる彼の髪をくしゃくしゃ撫でてやる。両目は潤んでいつもの瞳の強い光はなかったが、淫猥な行為が刺激になったのか、紅潮した頬に微かな媚態が見える。恐怖しかなかった性行為に、好奇心と興奮が少しずつ上乗せされていっているのが分かった。
そして、もう一人――天城は、青年の肩越しにもう一人の男を見る。若い時代を知っている所為か、彼が年下として振舞うからか、男の歳は既に自分を越えているらしいが、全くそんな感じはしなかった。
色気は格段に増したし、誘い方も随分と上手くなった。
彼の自分を見る瞳に映る色を覗き込む度に、嘆きと修羅場に満ちた人生を歩んできたことを読み取り、この腕の中で何処までも甘やかしたいと思うのは本当だ。だが、今、この時間だけ、この場所だけは別だった――
「ジュノ、今度はこっちだ」
ベッドの上に座り、若い世良の身体を反転させるように後ろから抱き込むと、彼は脚の上に座って腕の中に収まった。丁度、目の前にちらつく耳たぶが可愛くて甘噛みを繰り返したら、その度に身を固くして息を詰めるのが楽しくて、ついついちょっかいを出してしまう。
微かに目線を上げると、若い自分の世話から解放されたもう一人の世良が居た。退屈そうに座って、いかにも「手がかかる」と呆れたような表情を見せているが、その唇が小さく開いて、ひっきりなしに吐息を漏らしているのに気付いていないと思っているのだろうか。
彼にはどうやら、若い自身に対して非常に強い複雑な感情があるようだ。
天城と二人きりなら甘えも弱い部分も余さず曝してくれそうな予感があったが、もう一人の闖入者を前にして、酷く意固地になってしまった。
お陰で、天城はこの瞬間を堪能できている訳なのだが。
順番で行けば、そろそろ彼も可愛がってやるべきなのだろうが、天城は先程からずっと腕の中の若者の身体を弄り回していた。
「せん、せ……。……んんっ……」
「此処も好きか。ジュノは感じ易いな」
太腿の内側と脇腹を同時に撫でながら、首筋に幾度も口付け、若くて張りのある肌をゆっくりと味わう。彼の身体はあっという間に、全身性感帯のようになり、触れる場所触れる場所に反応し、小刻みに震えながら甘い声を漏らす。全く触れていない熱の中心はすっかり勃起して、先走りを零していた。
「何か、苦し……っ」
「じゃあ、今度は気持ちよくしてやろう。さっきの姿勢になれるか?」
尋ねると、彼はよろよろと腕を立て、そんなところを曝しているという羞恥すら分からなくなっているのか、抵抗なく尻を差し出してきた。
「何だ、随分素直だな――そんなに欲しいのか?」
後半は、そこで耐えているもう一人の世良へも。
こちらは、両足はすっかり閉じられ、太腿を小さく震わせている。
――本当に、意地っ張りだな。
その程度の刺激では、逆に辛くなるだろうに。先程触れたときにはすっかり準備万端だったから、あれからずっと、待てを命じられた犬のように我慢していることになる。
いっそ、「僕にも下さい」と甘えて縋ってくれば、幾らでも可愛がってやるのに。
この若者の前では無様な姿は見せられないということなのだろう。
「挿入れるよ、ジュノ」
「くうぅぅぅ、ん……」
宛がって押し込むと、かなりきつい抵抗を見せながらも、そこはどうにか天城の性器を飲み込んでいく。
年嵩の世良のテクニックはなかなかのもののようだ。
視線を感じてそちらを見ると、蕩けた瞳がこちらを映していた。そこに嫉妬の色はなく、視界で起こっていることを自らの身体で回想して感じようとしているように見えた。
「やっ、先生。痛ぁ……」
「それなら、こっちの方が楽か?」
腰に腕を巻きつけて後方に倒れこむと、再び天城の脚の上に、今度は繋がったまま座ることになった世良は、振動に声を上げた。
「これでやっと、ジュノを可愛がれるな」
頬を撫でてやると少し濡れていた。
やはり、こちらも意地っ張りだ。
けれど、そんなところが愛しくて仕方ない。
「二人同時に」
腕の中の体温がぴくりと動いた。じっと此方を見ていた影が、よしと言われた気配を察したのか、はっとしたように此方を見た。
「ユノートル・ジュノも此処においで」
呼ばれた世良は、完全に上がった呼吸を隠そうともせず、促されるままに服を脱いで、若い自分の足の上に乗り上げてきた。
「ジュノ……」
若い世良の肩越しに向かい合った、もう一人の世良の眼鏡を外してやると、どちらからともなく唇を合わせて、口内を貪り合った。
不満そうに鼻を鳴らす青年には、強めに腰を揺らしてやると甘い喘ぎ声を漏らし、熱い内側が締め付けてくる。
「はぁっ……」
名残惜しそうに舌を覗かせながら漸く唇を離した男の快楽に溺れる顔に満足しながら、天城は二人の腹部に窮屈そうに挟まっているものを、2本纏めて握り締めた。
「ひゃぁぁっ」
予想していなかった快感に、若い悲鳴が上がる。
さすがに、もう片方は頑張るかな、と思っていたら、天城の腕にしがみ付いたかと思ったら、その指先に擦り付けるように腰を動かし始めた。
「せんせっ……。もうっ……」
あられもない姿とはこういうことを言うのだろう。
そういえば、散々焦らして虐めてしまったのだと思い返し、気持ちのいいところを重点的に刺激してやった。
「あっ、やだっ……。せんせぇ……」
そんな二人の動きが当たるのか、若い世良も身体を捩って喘ぎ声を上げた。
二人分の嬌声と荒い吐息、そして、快感に震える姿に、天城は聴覚的にも視覚的にも満たされる。
真っ先に達したのは、長く我慢を強いられていた方で、艶めいた声で「あまぎせんせい……」と呼ぶと、溜め込んだものを全て吐き出すように長くたっぷりと射精した。
天城は手の中に溢れるそれを塗りつけるように、もう一人も追い詰める。
「ひあぁっ、んんっ……」
更に、感じる場所を突き上げてやると、青年は意地を張るのも忘れてしまったように大声で喘ぎ、やがて限界を迎えてもう一人の自分の腕の中に倒れ込んだ。
3Pということで、二輪挿しとか三連結とか期待された方には申し訳ありません。若世良ちゃんは意地も張れないくらい喘がせて、院長は余裕もなくなるくらい焦らしたかったんです(笑)完全なる俺得vvv
そもそも、割といつも2人がセットなCPにハマるので、3Pというものを殆んど読んだことがありません。知識不足な癖に書くから…。
因みに、20代と40代の視点を交互に書くつもりだったのですが、焦らしプレイなんて、絶対、天城先生視点で見た方が面白いじゃん→あれ、そのまま視点だけ変えてもしっくり来ないぞ→あ、そうか、先生視点はモノローグの8割を「ジュノ可愛い」にするとそれっぽくなるんだ…?!という発見――天城先生のキャラを掴めない方は試してみてください。…嘘です。責任は取れません。いやー、久し振りに2回も書きなおしましたわ。そして、安定のテンプレ攻めエトワールが…。
R-18は次回で完結。まだまだヤリ足りない院長と天城先生と、事後話(当然、18禁です)
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