テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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「じゃあ、改めて続きしますね」
世良は、天城の足に跨りながら、ぴったりと肌を密着させた。先程まで二人を隔てていた青二才の身体は、どうせ暫く動けないだろうと脇に放り出している。
「さっきまで蕩けていたのに、随分と元気になったな」
天城がからかうように言って、親指の腹で世良の唇を撫でた。
たったそれだけの仕草なのに、世良の全身はかあっと熱を持つ。
少しは大人になったところを見せたいと思ったのに、もう既に手順が分からなくなってしまいそうだ。
「……どんな状態でも、ちゃんと先生を満足させてみせます」
言いながら、少し強めに太腿を擦り付ける。昂ぶる硬さが触れ合い、互いの熱を知らしめる。
「ジュノ……」
胸と脇腹に両手を這わせ、触れて撫でて、鼓動も体温も全て感じようとした矢先、耳元で名を呼ばれた。背筋にびりっと快感が走った。さすがにイッてしまうことはなかったが、本当に刺激的な声だ。
「せんせ、やめ……」
咄嗟に、手の平で押し返そうとしてしまう。その手首を天城が掴んだ。
「何をやめるんだ?」
「その、声……」
「ジュノは本当に私の声が好きだな。プティ・ジュノもこうやって囁くと気持ち良さそうにするからな」
「あいつは『プティ』なんて、可愛いもんじゃありません」
世良は、痛みと疲労で動けない青年をちらりと一瞥して言った。
「可愛いじゃないか。こっちのジュノは、初めてのときはぽろぽろ泣いてしまって、どうしても私のを咥えられなかったのに、あんなに健気に頑張って。ごめんなさいって涙を零しながら言うジュノも可愛かったがな」
世良がひくっと息を飲む。
「い、今からします……!」
「冗談だ。ジュノがどんどん上手になったのは良く知ってるさ」
優しく髪を撫でられながら、その言葉に含まれたものに気付く。
「天城先生……。先生は何処まで知ってるんですか?」
もし、天城が若い世良と同じところまでの記憶しかないのなら、自分との行為の記憶など全くあるはずはない。知っているはずがないのだ。
その指摘に、天城はふっと笑った。
「ジュノが知っていることは全部、だな」
「先生、僕は……!」
「駄目だよ、ジュノ。魔法が解けてしまう」
「……」
唇に当てられた人差し指に、世良は言葉を失う。
天城はそんな世良を押し倒した。あっと呟いたときには視界に天井が広がっていた。微かに潤んだ瞳に、天井の影がじわりと滲んだ。
「どんな状態でも満足させてくれるんだろう?」
言いながら、双丘の割れ目へと指を差し込む。
「あっ、やめ……、今は僕が……」
大好きなこの人に気持ちよくなって欲しい。今の自分にならそれが出来る。拙い経験しかなかった当時に比べて、今ではこの思いを行為として示すことが出来る。上手に出来たと褒めて欲しい。もっとこっちを見て欲しい――
「他の男から教わったテクニックで、か?」
目を見開いて沈黙する世良の髪を掬い上げ、「冗談だ」と笑うと、膝の下に手を入れてその両足を持ち上げ、腰の下にクッションを押し込む。
「余計なことは考えずに、私を感じてると良い」
「天城先生……」
「可愛い可愛いジュノ」
入り口に熱いものが押し付けられたのが分かる。
「……ぁ……」
「こんなに綺麗にして、中もちゃんと慣らしてきたなら、早く欲しくて堪らなかっただろう?」
天城の言葉通り、世良のそこは抵抗なく熱の塊を飲み込んでいく。それどころか、もう離さないとでも言うように、絡みついて強く締め付けた。
手っ取り早く身体を繋ぐなら準備をしておいた方が簡単だと気付き、実行するようになったのは何時からだっただろう。まさか、今日は此処までのお預けを食うとは思わなかった。
侵入してくる質量だけではもどかしく、無意識に腰が揺れる。
「ちゃんと感じてるか?」
汗で頬に張り付いた髪を指先で掬い上げ、唇で触れているのが見えた。今、自分に触れているのが誰かと考えただけで全部持っていかれそうになる。
あっさり奥まで飲み込ませ、問題ないと分かるとゆっくりした律動が始まる。緩い動きにも関わらず、殊更内壁に擦り付けて自身を主張しているのが分かった。
「私が誰か分かるか、ジュノ」
「あっ……、あま、ぎ……せんっ」
内部を押し広げる質量と徐々に速められていく動き。
肩を抱く手の平。首筋に吸い付く唇――遠い記憶が呼び起こされ、その蓋が開く。
世良は快感を訴えながら、知らず泣いていた。
――此処に居る……。
二度と触れられないと思っていた体温が確かにある。
「先生、せんせぇ……」
「良いよ――」
ジュノ、という言葉が、これまで聞いた中で最も甘く優しく響きながら、耳に注ぎ込まれた途端、思わず世良は果てた。
先端から零れた白濁がぼとぼとと落ちる感触を腹部に感じる。
「はぁっ……。はぁ、はぁ……」
「早過ぎないか、ジュノ。もう二度目だぞ」
呆れたような口調とは裏腹に、涙を拭う指先は温かくて優しかった。
世良は喘ぐように息を継ぎながら反論する。
「だから、声……っ!呼ばないで下さいって……」
「呼ばなくて良いのか?」
それは、と詰まった世良に天城は笑う。
「何度でも呼んでやるさ。だから、おかしくなるまで感じていれば良い」
天城が再び世良の内部で動き始めた。
「あっ……、ああっ!ああぁん!!」
抉るようにイイところを突かれ、世良は声を上げて善がる。
その腰は天城の律動に合わせてゆらゆらと揺れ、一層深く味わい尽くそうとしていた。
「本当に好きだな。中はもうぎゅうぎゅうだぞ」
抜き差しの速度が増す。
「あっ、せんせい。また、イキそっ……」
「私も、だ……」
内側で硬いものが質量を増し、激しい抽挿を何度か繰り返した後、弾けた。
体内に広がる熱の感触を、世良はうっとりと味わう。
「ああ……、熱ぅ……」
追い立てるかのように、荒い吐息に混じって聞こえる「ジュノ」という呼びかけに、再び世良は昇り詰めた。
「ひぁぁ。もう、むり……」
「じゃあ、止めるか?」
「嫌です。もっと下さい。全部欲しいです」
「この欲張りめ」
甘い、甘い声で言われ、一度抜く間ももどかしく再びの攻めが始まる。
それは、唐突に世良の身体が震え出し、飛ぶような絶頂に辿り着くまで続けられた。
「ん……」
微かに身じろいだ男を、世良はじっと見下ろした。わざと水が跳ねるように、乱暴に熱いシャワーを浴びせる。
「うぷっ……。あ……、何だよ。窒息死させる気?」
「洗ってやってるんです。文句があるなら、自分でやってください」
天城の前で、甘えて強請って乱れて――一層、嫌いになった。絶対に自分に出来ないことをしてみせるその姿が癪に障って仕方がない。
「大体、何でお前なんだよ。洗ってもらうなら、先生に優しくして欲しかったのに」
世良の気も知らず、行為の余韻に浸りながら水を滴らせる男はしれっとそんなことを言う。
大体、この男は、世良の見ている前で天城と存分に交わったことに思うところはないのだろうか。声を限りに喘ぎ、腰を振り、何度も何度も果てていたあの姿には、返す返すもむかっ腹が立つ。けれど――
「……あんたは……、本当に天城先生が好きなんだな……」
「まあ、20年越しの思いだからね。年季が違うんだよ」
何故か得意そうに言う男にムカついたので、世良はシャワーヘッドを押し付けた。
「一つ、言っとく」
それを受け取り、いやらしい恥部に水流を当てながら、彼はついでのように目も合わせずに言った。
そこに触れる指は慣れていて、そんなところも腹が立って仕方ない。
「今が何時までも続くなんて、思わない方がいい」
「確かに、あんたみたいな疫病神が来るなんて思ってもなかったな」
「僕ねぇ、疫病神なんて可愛いもんだろ。……死神に比べたら、さ」
「え?」
「別に。何でもない」
「っていうか、あんたのその知ったような顔が腹立つんですけど!」
そもそも、お前は関係ないだろう、という怒りが湧く。
突然現れた、未来の自分と名乗る男。
だが、世良は彼の何処にも、今の自分からの連続性を感じることはなかった。
確かに、顔は似ている。
けれど、根本からして余りにも異なっている。
自分がこの男になるとは、どうしても思えなかった。
「少しは想像力働かせたら。僕の言葉をちゃんと聞けば、分かるはずだと思うけど?」
「言いたいことがあるなら、はっきり言ってください!」
世良はぎっと男を睨み付けた。いい加減、頭にくる。知ってることを小出しにして、試すような口調で馬鹿にされて。
「だから、背中を押してやったじゃないか!」
「大きなお世話です!あんたには関係ないでしょう!!」
一際大きな声で喚いた途端、広々した快適なバスルームのドアが開き、バスローブ姿の天城が現れた。
「こら、ジュノ。喧嘩をしないと言ったから二人だけにしたのに、随分大きな声で騒いでいるじゃないか。私抜きで楽しい話をしてるならお仕置きだぞ」
――うわ、また面倒臭い人が……。大体、何処をどう解釈したら『楽しい話』になるんだ。こいつが目の前に居るだけで不愉快な気分にしかならないのに。
「先生になら、『お仕置き』されたいです」
「あんた……」
「本当にいやらしい身体だな。此処はもうちゃんと洗ったのか?」
天城が現れた途端、目の前の淫乱男は、険悪な口調など忘れたかのように、素早く立ち上がって色目を使い始める。天城も微かに笑いながら、早くもその身体を弄り始めて――
「やっぱり、あんたなんて嫌いだ……!!」
「嫌いで結構。僕も、お前が大嫌いだよ」
心底馬鹿にした顔で返されて、更に頭に血が上る。
「うんうん。男の嫉妬は見苦しいが、ジュノの嫉妬は可愛いな」
天城が検討外れなコメントをしたのも、とにかく面白くない。この人、何で自分が怒ってるのか、全く分かってないんじゃないだろうか……!
――っていうか、誰の所為で揉めてるか、分かってますか?!絶対、聞いてないですよね、他人の話……?!
「……いいですけどね。それが先生ですから」
内心でツッコんだが、瞬時に諦めた。抗議したところで通じるとも思えない。
――とにかく、今は……。
世良は、軽いキスを始めた目の前の天敵を睨み付けた。
「あ、まだ居たのか?腰痛いだろ、ルーキー君は早くベッドで休んだら?」
全くもってその通りなのだが、此処で引く訳にはいかない。
世良は悲鳴を上げる全身に鞭打って、無理矢理二人の身体を引き離し宣言した。
「まだ、ヤレます!」
でも、きっと二人ともベッドに辿り着いた途端限界迎えて、先生にしがみついたまま寝オチて、いい加減休ませるために仕向けた先生が「お休み、ジュノ」って二人にキスして3人でぐっすり。幸せ幸せvvv
基本的にこのシリーズは、何でこういう事態になったのかは考えないスタンスなんですが、全くないとそもそもこの関係が成立しないので、シリアスになり過ぎない程度に、院長の、先生と若世良ちゃんに対する思いを入れました。
最初、40代は乗っかる流れにしようかな、と思ったんですが、押し倒され院長のが可愛いかなって途中で変更。最中の「ジュノ」呼びでイク世良ちゃん、何度目?っていうか、40代には、この回数無理ですよね(笑)いや、ほら、BLはファンタジーだから…(汗)
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