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テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
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いや、昨日、市長若いよなぁ、とか考えてたら、つい…。某市の市長とは無関係です(笑)一度、セフレ感のある話書きたかったので、ちゃんと名前のあるキャラでやれてよかったです。短い。ヌルいけど、初っ端からヤッてますんで注意。

拍手[3回]



「うぅ……、ああっ……!」
 ソファの背凭れにしがみ付いた指先を、白くなるほど逸らせて、世良は小さく声を上げた。
「気持ち良かったですか、雅志さん?」
 背後から耳元で囁かれて、あれ、何時からこの男は自分のことを名前で呼ぶようになったんだっけ、と、白い光が散ったばかりの頭の中で考えた。
 ――部屋に入ったときは、「世良先生」って呼ばれたよなぁ……。
 ぼんやり思い出していたら、不意に内側を押し広げていたものがなくなり、その物足りなさに、世良は思わず喉の奥から気だるい声と共に長い吐息を漏らす。
「……それ、分かっててやってるんですか?」
 後ろから抱き締める腕の主に、世良はちらりと目を遣った。
 ――大人しそうな顔してて貧乏籤を引いたなんて言われてるけど、結構我は強いんだよなぁ。
 そうでなくては、この破綻した町の市長になど名乗りを挙げはしないだろう。
 年若くはあるが、根っこに似たものを感じて、世良は彼を憎めない。
 札幌出張後に前後して彼の部屋に着いて、このままベッドへ直行しようかなんて言ってたら、いきなり腰の辺りを掴まれ、最低限の露出で繋がってしまった。
 ――まあ、それなりに良かったけど。
「すっかり寒くなってきましたから、次の出張の後は湯豆腐でも食べに行きませんか?」
 雅志さん、と再び彼が呼びかける。
 聞き慣れない音に、世良は少しだけ眉を顰めた。
 その強引さも、嫌ではない。
 ――好きに呼べばいい。
 誰もが、勝手に呼んで、二度と呼んではくれなくなる。
 そうして、世良を所有し、手放すのだ。
「さすがに二人は不味いでしょう。僕達、顔が売れ過ぎてますからね」
 破綻した町を再生させるべく若輩ながら腕を振るう市長と、瀕死の医療に宛がうべく招致されて英雄視された院長の取り合わせは、どうしても人目を引いてしまう。
「それより……」
 世良は後方に首を伸ばして、余り身長の変わらない彼に凭れ掛かる。
「次は、顔を見ながらしましょう、市長」
 最後の一言は、殊更にはっきりと。
 彼の顔に不満の色が浮かんだのに気付きながら。
 そんな小さな抵抗をしてみせる――


前にもどっかに書いたけど、役職呼び・原作準拠呼びが好き。院長って仕事関係の人とでも普通に寝そう。それで居られなくなったらそれまでとか思ってる気がする。
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