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テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
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まだ一月前ですけど、今回は前・中・後編になるのまでは確定してるので、早めに上げてきます。間に合うかなー?3年目だから3部構成で!(ただの偶然)
スリジエが出来た世界で20年後に、センター長代理になった世良ちゃんのお話。はい、某ジャンルの影響ですねwだって、思いついたら、誰よりも慕ってる人が創った場所を頑張って守ってる世良ちゃんとか無茶苦茶見たくなったんですよー。そして、またもや、3周年なのに極ラプじゃない世界の話(いや、中編以降はそうでもないんだけど)
パラレル嫌な方、注意。天城先生は今回は出てません。

拍手[2回]



「極北市民病院が赤字五つ星の一つ、というのは訂正してもらえないでしょうか」
 それまでオブザーバーと称して会議の成り行きを見守っていた男が、突然マイクのスイッチを入れて口を開いたとき、テレビ会議に出席していたメンバーはその思いがけない一言から始まった彼の話を、反論できずに聞いてしまったことを悔いることとなる――


「助かりました。これ以上、予算を削られたら、病院を継続させることも不可能でした」
「そんなことさせませんよ。きちんと経営している病院をむざむざ殺させるような愚かな真似は、絶対に許してはいけないんですから」
「ありがとうございます。そちらにお願いして、本当に良かった……」
 電話の向こうで頭まで下げているのかも知れない、今中と名乗った医師の実直そうな声に、世良は満足する。数日前、彼から助けを求める電話を受けてから、ろくに睡眠も取らずに専門家と共に過去の業績を洗い出し、テレビ会議に入り込むよう根回しをした甲斐があったというものだ。
「しかし、うちの病院が黒字経営していたなんて思いもしませんでした」
「会議でも言いましたが、医療費の踏み倒しと、行政が諸々の費用を払っていないことが原因です――医療が方々から食い物にされている典型的な事例ですね」
 今中は、北海道にある財政再建団体に指定された極北市の市立病院の医師である。財政破綻直後、一緒に勤務していた医師達は逃げ出してしまい、外科部長であったはずの彼は現在、院長代理となっている。しかし、一介の外科医が経営者も兼ねるなど通常は出来ることではない。そうでなくても、日本の医者はお人好しで、放っておけば周囲から搾取される生き物だ。増して、こんな状況で一人残される医師の危機管理能力など推して知るべし、である。市役所の度重なる無理難題に、彼は悩んだ末、世良にコンタクトを取った。
「医は仁術、医者が金のことを考えてはならない、なんてのは過去の話です」
 かつて、『金の亡者』と蔑んで眉を顰めた連中も、医療崩壊の只中にあっては、この理論を認めざるを得なくなっている。今では、面と向かって反論できる者は殆んど居なくなった。
「そうですね……。少し哀しいですけど、そうしていかないと駄目なのかも知れませんね」
「そちらにはコンサルタントを派遣して、医療サイドから経営改革を行います。費用が必要ならうちで負担しますので」
 再び、今中が礼を述べた。市の予算が制限されている極北では、節約のための投資すら儘ならないという。だが、いずれ日本の様々な医療機関がこういった状態に陥ることは予想されていたことだ。
「心配は要りません。こういった事態に備えて、スリジエ・ハートセンターは創られたんです。初代総帥・天城雪彦によって、ね」
「よろしくお願いします、世良センター長代理」
 耳を打ったその肩書きに、世良の目は一瞬鋭さを増した。


「世良先生、13時からは……」
「分かってるよ。東城大の腹黒タヌキとの化かし合いだよね?」
 世良の毒舌に、秘書は軽く肩を竦めて応えた。また始まった、と言わんばかりだ。しかし、恨み言の一つも言いたくなるこちらの気持ちも汲んで欲しい。未だに、あの相手は世良にとって、頭の上がらない人間の一人なのだ。世良は、天城から譲り受けたハーレーで東城大へと向かう。恩師でもあり、今では母校のトップになった男に会うためだ。組織としては切り離されているはずなのだが、立地的にも業務的にも付かず離れずのまま、既に20年近くが過ぎていた。これが一番良い形なのかも知れないとは思う。しかし、毎度毎度、頭の痛い問題を投げてくるのは、本当に何とかして欲しい。
「お久し振りです、高階病院長」
「これはこれは、世良センター長代理。極北市の市議会をやりこめたそうですね」
 病院長室で、自ら扉を開けてくれた小柄なロマンスグレーの紳士は、にこにこと親しみ易い笑みを見せてはいるが、その第一声は世良に深々と溜め息を吐かせるのに十分なものだった。見事に出鼻を挫かれる。
「何で、今日の午前中の話がもう耳に入ってるんですか?!あと、その敬語、止めてください……!」
「可愛い教え子の活躍は何だって聞きたいものです。最近はすっかりこのスタイルだったんですがね。まあ、たまには腹を割って話すとしようかな」
「そうしてください。高階先生に敬語で話しかけられると落ち着かないので……」
「ところで、天城先生は元気かい?」
 ソファを勧められながらの言葉に、世良は微かな緊張を走らせた。既に駆け引きは始まっている。他愛もない世間話だと食いつくと、気付いたときには雁字搦めになっている可能性もあった。
「忙しくて最近余り話してないですけど、元気そうですよ」
「実は、数日前にこちらに連絡があってね。『ジュノは少しワーカホリック気味じゃないか。仕事と私とどっちが大事なんだろう』と真剣に相談されたよ」
 固まる世良に、高階は余裕の笑みを見せた。完全に弱点まで熟知されている。分かってはいたけれども――
「高階病院長、本題に入りましょう。折り入って話がある、というのは……」
「そう、急かさなくてもいいだろう――世良君が気付いている通り、小児心臓外科部門をスリジエ・ハートセンター内に創る件だ」
「その話は以前お断りしたはずです。小児外科はリスクが多いし、スタッフも足りません。現状では無理と言わざるを得ません」
 高階の、国内でも少ない、その部門を目玉にしようという提案は理解出来るが、それとセットで起こるであろう混乱を思うと、とても現実的な話とは思えなかった。
「リスクが反対の第一要因だなんて、世良君らしくもない」
「挑発しても、駄目なものは駄目です。僕はセンター長代理です。スリジエを守らなきゃいけない立場なんです」
 強く言い切ると、高階は、困りましたねぇ、と言うように呑気に考え込んでいる。まだ、気を抜くのは早い。世良は緊張したまま次の反応を待った。
「では、そんな世良君の気持ちを変える、特別ゲストと会っていただきましょうか」
「特別ゲスト?!」
 全く聞いてないし、そんな用意もない。
 愕然とする世良に構わず、高階は机にある電話で誰かを呼び出す。応接室のドアがノックされたのは1分ほど後だった。精悍な顔立ちの男が爽やかな笑顔を浮かべて、手を差し伸べた。世良は曖昧な表情で、その掌を受ける。
「初めまして、世良センター長代理。桐生恭一です」
 その名には聞き覚えがあった。立場柄、心臓外科絡みの学会・論文には目を通すようにしている。確か、数年前までバチスタ手術で名を馳せた外科医の名ではなかっただろうか。米国で次々と心臓手術を成功させる日本人医師なんて珍しいから記憶に残っている。最近、前線に現れないのは、バチスタ手術が減ったことが原因だろうか――
「お名前は存じています。けれど、どういった経緯で桐生先生が此処にいらっしゃるかが分からないのですが……」
 世良は軽く高階を睨んで、単刀直入に切り出した。
「世良先生に覚えていただけているなんて感激ですね。スリジエセンターの名は、私の居る米国のサザンクロス病院に居ても聞こえてきます。日本の医療を根底から変えた素晴らしい病院がある、と」
「まだまだ問題は山積みです。桐生先生のような優秀な外科医が来てくだされば問題の一つが解決するんですが」
「残念ながら、私は既にメスを置きました」
 桐生は衒いなく言って、世良の軽口を止めた。世良は茫然と桐生を見返す。
「私の目は、緑内障による視野狭窄に蝕まれています。既に手術は止め、後進の育成を行っているんです」
「そうだったんですか……」
「桐生先生の専門は小児心臓外科で、技術・指導・ネットワーク、どれを取ってもハイレベル。更に、彼には自らの技術を日本で活かしたいという願いがある」
 高階が補足した。やはりそういうことか、と世良は警戒した目を向けた。桐生に協力してもらって小児心臓外科部門を立ち上げろということなのだろうが、優秀な外科医が一人入るならともかく、手術も出来ない医者では話にならない。
「お話は分かりました。けれど、スリジエに小児心臓外科を作るにはまだ幾つも問題があります。今すぐにご希望に応えることは……」
「実は、私は20年前、ある奇跡の手術を見ました」
 話を打ち切ろうとした世良に、桐生が微かに笑みを浮かべた。その言葉の効果を承知しながらも、自信に満ちた声で続ける。
「当時、私は、この国で医療を学ぶ限界に気付きながらも、どうすることも出来ずに日々を過ごしていました。その私の前に、いとも簡単に扉を開いてくれたのが――」
「天城雪彦、ですか……」
「その通りです。眩いスポットライトを浴び、歓喜の中心に居た天城先生は、当時の私には雲の上の人でした。それでも、感動と、裏腹な鬱屈を吐露したかった私は思い切って彼に話しかけました。彼は、私の言葉に耳を傾け、躊躇いもなく隣に居た医師に紹介してくれた。それが、現在、私の上司であるミヒャエル教授です」
「僕もあの手術に立ち会いました。天城先生はいつも、人の輪の中心に居た――」
「私が実践を積んでいる間に、彼は今度は奇跡の病院を創っていた。その話を聞いてからずっと、私の技術を彼の病院――いえ、日本の医療のために使うことが私の夢でした。現場の外科医として携われなかったことは残念です。しかし、彼に恥じるような生き方は出来ません」
 桐生の真っ直ぐな瞳に、世良は気付かれないように息を飲んだ。天才の名を欲しいままにした外科医がメスを置くには葛藤もあっただろうが、この病院に来るという思いがどれ程彼を支えていたかは伝わった。
「スリジエセンターへの外科医としての招聘は断られましたが、小児心臓外科の立ち上げに関われるのなら、こちらの方からお願いしたい、との承諾は得ています」
 ここぞとばかりに高階が畳み掛けた。世良はうんざりした表情でそちらを睨む。
「……ずるいですよ、高階病院長。この話を聞いたら、僕が断れる訳がないって踏んだんでしょう」
「世良君も、まだまだ詰めが甘いようですね」
 溜め息を吐いた世良に、高階が満足そうに笑う。天城が差配したというなら、本人が意図しているかはともかくとしても、常に未来への布石であると世良は理解している。実際、スリジエはそういった、様々な絡まり合う糸に綾なされて存在していた。
「失礼しました。高階病院長は僕の指導医だったもので――では、改めて。貴方も革命のともしびを受け継ぐ者なんですね。であれば、僕に拒む理由はありません。これからよろしくお願いします」
「こちらこそ。スリジエはその名の通り、日本の医療の希望の花です。それを守るのを是非とも、私に手伝わせてください」
「交渉成立ですね。桐生先生、私からも、スリジエと世良君をよろしくお願いします」
 世良が桐生に向けて、右手を差し出した。
 桐生の熱く、力強い手がそれを受ける。そこに、自分の掌を乗せた高階が微笑んで付け足した。


「天城先生は幸せ者だ」
「え?」
「満足だろう。自らの植えた木が花を咲かせ、最大の理解者にして後継者がそれを守っている。人の生において、それ以上に望むことなど有り得ない」
「止めてください!僕はそんなんじゃ……」
 桐生の去った病院長室で少しお茶でも飲まないかと勧められ、世良はそのまま残っていた。忙しくはあるが、東城大の情報を引き出しておくのも必要なことだ。そして、世良には、高階に対して、この程度の誘いなら無碍には断れないほどの大きな借りがあった。
「これでも感謝してると言っているんだよ。君があの時、私の命令に背かなければ、桜の木を抜き去った私は、きっと後悔をし続けることになったに違いないんだから」
 世良は驚きに、息を飲んだ。
 それはまだ、この東城大の外科が佐伯外科という名で呼ばれて居た頃。世良は、天城の下で働くことを命じられながら、彼に対立する高階の部下であるという二律背反の立場に置かれていた。天城の行き着く先の理想に心を揺さぶられながら、高階の引き止める道の理屈にその身をしばられて、いつも迷っていた。そんなとき、病院長の佐伯が世良に一つの命を下した。スリジエ・ハートセンターの原型となる、新人研修を一括した救急部の創設を任せるという、天城にとっての追い風である一報を伝えること。それを阻もうとした高階は、世良に「報せるな」と命じた。迷った末、世良は高階を裏切った。天城の理想に賭けたのだ。
 それはこの師弟の関係を断絶させた。仕方のないことだった。けれど、そのことは今も、世良の中に重苦しい痛みとして残っていた。
 遂に創設されたスリジエの業務に忙殺されながら、世良は、ともすれば足を引っ張り、引き摺り下ろそうとしてくる東城大の陣営に付いた高階を哀しい想いで見ていた。
 その後、世良の懇願で滞在を引き延ばし続けた天城が5年経ってスリジエを去ったとき、既に新病院創設の功績で名を轟かせた佐伯も退いた医療界で、世良は自分の無力さを思い知らされた。新たなトップは殆んど発言力がなく、ここぞとばかりにスリジエに干渉してくる東城大の勢力に膝を屈することになったのだ。しかし、会議の席上で、あらゆる逃げ道を塞がれた世良を助けたのは、意外にも高階本人だった。
「黙って聞いていれば、自分の都合ばかり。貴方達に任せていたら、全てが元通りどころか、最悪の状態に陥るでしょう」
 そう言うなり、高階は真っ向から陣営のトップであった江尻教授のある疑惑を表沙汰にし、会議を滅茶苦茶にした。世良は突然孤立することになった高階を心配したが、用心深く根回しを重ねた彼は、最終的には看護課を味方に付け、鮮やかに江尻を退けた。それが現在の地位に繋がることとなったのだから、世良にとって純粋に良かったのかは今以て謎であるが。
 しかし、高階を裏切った事実に感謝される日が来るなどとは考えたこともなかった。
「君には二度も助けられた。もう一度は……」
「スナイプの手術ですね。良く覚えています」
「あれは圧巻だった。まさか、病院長室で灰皿を割る大立ち回りが見られるとは」
「それはもう、忘れてください!!それを言うなら、僕が医者を続けられたのは高階先生のお陰なんですから。渡海先生のスパルタ教育に潰され掛けたとき、高階先生が止めてくれなかったら、僕は医者を辞めていました」
 その名を出すと、高階は微かに目を細めた。
「これはまた、懐かしい……。あの人も、今何処でどうしているのやら」
「僕は合わせる顔がありません。去り際に言われた『立派な外科医になれ』という約束を果たせませんでしたから……」
「立派な外科医じゃないか」
 耳に飛び込んだ声に、世良は茫然と顔を上げた。高階が穏やかな笑みを向けていた。
「この病んだ社会の癌を切り続けている君が外科医以外の何だと言うんだ」
「高階先生……」
 世良は涙ぐみそうになるのを懸命に抑えた。思っていた以上に、高階への自責と渡海への謝罪の念は強かったらしい。凝り固まった感情が溶け出すような心持ちだった。
「私も早く、立派な後継者に全てを譲って引退したいものだよ」
「じゃじゃ馬――じゃない、ジェネラルがICUに君臨してると聞きましたが」
「速水君は立派になった。だが、真の後継者は彼ではない」
 高階の返しに、世良は今日何度目になるか分からない驚愕の表情になった。
「私もある事件で知ったんだが、ユニークな外来に面白い人間が居てね。もう少し見極める必要があるが、彼にはある種の素質がある」
「高階先生にそこまで言わせるなんて、凄いですね」
「そうだな。とりあえず、来週辺り厚労省の旧友が、部下を送り込んでくるらしいので、後ほどその辺りを全て一任しようか、と」
 それは丸投げでは、という言葉を世良は飲み込む。東城大でも順調に後進が育っているようで何よりだ。あのじゃじゃ馬も、立派に救急救命医として役目を果たしているらしい。
「それでは、僕はこの辺で」
「ああ、世良君。桐生先生が来れば、君の仕事をある程度肩代わりも出来るだろう」
「それは……」
 咄嗟に眉を顰めた世良に、高階は落ち着けと言うように柔らかく言葉を次いだ。天城が植え、世良が育てた、スリジエという木を見守ってきた人の思いだった――
「君が花を守り続けてきたことは良く分かっている。けれど、もうその段階じゃない。世良君に何かがあったくらいで、日本の医療の希望が潰える訳にはいかない。君を追い落とす者なんて、もう居ない。役割を分かつことを覚えるんだ」
「高階先生……」
「きっと、来年の今頃には準備も整っていることでしょう。そうしたら、天城先生を迎えに行きなさい。カジノで文句ばかり言ってないで、少しは、自分の植えた桜の下で働け、とね」
 世良は窓の外の綻びかけた花の蕾を思い浮かべた。来年は、あの花が咲くのをこの国で彼と見ることを想像したら心が躍った。きっと、あの美しい表情で夢中になって桜を見上げるに違いない。
「はい……!」
 その瞬間を思い浮かべて、世良は再び花守となるべく木の下へと急いだ。


世良ちゃんは「センター長代理」だけど、現在は「センター長」不在のため、実質上のトップは彼です。天城先生は、スリジエ創設して5年後にモンテカルロに戻ってる。高階さんは東城大医学部付属病院の病院長で、色々丸投げしたりしつつも見守ってくれてる。
スリジエが存在したら、色本の事件は全て起こらないかな、と思ったけど、ナンチンゲール・クライシスだけは不可避な気がしたので、そこで、加納-田口ラインが出来たイメージ。で、厚労省のプロジェクトで白鳥&田口が会うってのだけは執念で考えてる。
速水は収賄事件を起こす必要がないので、東城大に在籍中。速水も世良ちゃんも居ない極北が大変そう。今中先生がんがれ。スリジエによって、医療が自分で金を稼げる仕組みを創ったってことで、その資金を破綻寸前の病院に回してるってことにしました。で、桐生・氷室は、スリジエの存在で道を違えなくなる。
桜宮キャラはあんまり秘書持ち居ないけど、世良ちゃんは居ないと無理だろうな、って。事務的処理はからきしな気がする。再建請負人になれたことを考えると、外科医よりは経営者の方で才能を発揮したのではないか、と。バックも強いからそこそこのスペックで回してる。極ラプの院長よりは苦労してないから、ちょっと脇が甘い。
本当は、世良ちゃんがセンター長代理に任命された会議で、色んな利権絡みで教授の名前が次々に挙がってるとき、名誉顧問みたいになってる天城先生が「スリジエのために一番働いてるのはジュノなんだからジュノでいいだろう」って言い出して、世良ちゃんが思わずうるっとしたのに、会議終わるなり「はったりで会議を早く終わらせられた」とか言い出して、「俺の涙―!!!」みたいになる、とか、高階さんとの確執から和解への流れも、世良ちゃん視点で情景まで浮かんでるんだけど、キリがないのでぶった切りました。
あと、「病んだ社会を治療する医者」は、パラレルじゃなくても渡海先生から世良ちゃんに言って欲しい台詞なんだけど、叶いそうにないので此処で使ってみる。直系の血族が言ってるんですけどねー。今中先生が伝えるでも、何かの機会にぽろっと漏らすでもいいから、頼むよー。
一応、世界観としては、SLGとかで、分岐の選択肢で違うルートを選んだ感じ。世良ちゃんは、天城先生の理想の正しさを知って、かなり心酔してる風だけど、本人前にしたら相変わらずで考えてます。中編はその辺も書きたいですねー。

完全に蛇足ですが、今日、パラレルじゃない世良ちゃんと某様のクロスオーバーとか考えてた。視察で東城大に来て、世良ちゃんの上司の悪口を皮切りに愚痴大会してるはずが、何時の間にか惚気になってるとかだと楽しい(私が)
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