テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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ニコール・キッドマンの60年代ファンションショー!って感じだった。美しい美しい!スーツのシルエットとか、完璧過ぎる。ナース姿なんて、むしろ新しいというか、何かマニアックなデザインで思わず食い付いたくらい。パンフ見たら、有名ブランドが協力して、かなり衣装に力入れてたらしい。シルクのガウンをひらひらさせながら、天城先生に室内を歩き回って欲しい。ふおおぉぉぉ!
洋画全然観ないから、他の俳優さんは全く知らなかったんですが、レーニエ大公役の方の顔が大変好みでした。ああいう、しょぼくれた犬みたいな顔好きです(褒め言葉)眼鏡なのも良い…!洋画は主演二人の顔が苦手だったりすると若干ストレス感じるので、この顔好きだなーって見られるのは有り難いです。
ストレス抱えたグレースが車で爆走するの見ながら、先生もこんな道をがんがん走ってたのかな、とか思って見てたし。いや、彼女の死因考えると笑えないんだけど…。
一生懸命役目を果たそうとすればするほど空回ってしまう女性が、理解者達の助けで歩み寄る糸口を見つけ、絶対的危機を回避するために一世一代の舞台に立つみたいなストーリーは、一捻りある作品に慣れてる所為か、これだけ?って感じだったけど(伝記だしな)、序盤の、周囲に全然受け入れてもらえないところは、かなり感情移入してしまった。大公と口論になるところとか、お互いの不満が売り言葉に買い言葉でどんどん爆発してって、思わず言ってはいけないことまで言ってしまうとかさー。あれは辛い。すげー分かる…。
しかし、グレース・ケリーってこの後もあんまり幸せじゃなかったって知ってたとはいえ、この映画内で最も感動を誘う、家族を取るって選択肢があるんだけど、パンフ見たら、「そのとき女優復帰してたら非業の死も回避出来たかも」とか書いてあって切なくなったよ…。
ハリウッドの人気絶頂の女優が王子と恋に落ちて、全ての名声を捨てて彼の元に嫁いだって御伽噺みたいな物語も、実は、親の愛に恵まれない子供時代で、認められたいって一念でオスカー女優にまで上り詰めたのに、それでも親はあんまり褒めてくれなくて、映画の台詞にもあったんだけど「オスカーを受賞した日、それは私の人生のなかで、いちばん寂しい時間でした」とまで言ってたそうで、パンフでは、「ハリウッドを去ったのはそういった心の挫折が背景にあったのだろう」ってなってた。もう、完全に天城先生と重ねますよね。若くして、事故死とかもさ…。
映画だと綺麗に纏められてるけど、依頼のあったのが盗癖のある女の役でとても許されなかったとか、物語内でも「大公妃が映画出演なんて前例がない」って猛反対されてたので、実際は選択の余地もなかったんじゃないかなーと思った。それに、アメリカ育ちの彼女はモナコでははっきり物を言い過ぎる傾向があったらしい(そのモナコ暮らしの人にも何言ってるか分からないと言われる日本…)大公妃になってからは、慈善事業にも積極的で、病院を改装しようって頑張るんだけど、全く周囲の賛同を得られない、なんてエピソードもあったし。そんな中でも持ち前の力で奇跡を起こすんだけど、晩年は結局上手くいかない、とかさー。
あらゆる名声と富を持ってた人がそれをあっさり捨てた理由が、人知れず抱えてた孤独で、それを埋められると信じて行った先でも、周囲からは受け入れられず、恋に落ちた相手も他の人との間でウロウロしてたら…。何かちょっと、天城クラスタが「世良、何で天城先生の手を離したんだよ?!」って怒るの、ちょっと理解したぞ。映画では、グレースの最後の表情が「後悔」なんだよね。しんどい…。
そして、近代モナコ史に俄然興味湧きましたね。読みやすい入門書みたいなのないかなー。「狡猾王・イル・マリツィア」って名前も出て来たよー。この人がモナコ王家の始祖なのかな?
思ったより、王宮だと普通に英語使ってて、まあ、序盤はグレースがフランス語喋れない設定の所為もあるからなんだろうけど、てっきりほぼフランス語なのかと思ってたから意外だった。
あと、政治的な駆け引きは1回見ただけじゃ全然分からなかったよ…。教えて、頭の良い人!法人税取られないからってフランスからモナコに企業が流出して、それを懸念したフランスが課税を迫って、大公が突っぱねたから経済封鎖受けて、くらいまでは分かったけど、側近の妥協案とか、刻々と変化する状況は完全に付いていけなかった…。ド・ゴール大統領辺りも、大河並みに本人に似せてるんだろうけど、全く分からないの悔しい。
まあ、手軽にモナコに接するにはなかなか面白い作品だったかと。今後、エルミタージュ妄想は王宮のセットでしますね(笑)
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