テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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大晦日・正月のだるだるの日本人感は何となく今世良書きたくなるっていうか、1月末まで更新出来なかったんじゃないの、藍河さん?
スマホのメールで打って、忍者ブログのアプリに貼り付けるっていう方法で上げてるので、何か文章がライトというか、全文が見えないからえらく書きにくくて何だけど、結局書いてるよ。
まあ、PC入院させても、アナログで書いてそうな気もしてたけどね。
今世良で、ダラダラベタベタイチャイチャの正月朝。2015年も、安定の院長幸せになってね思考でお送りしますー。
スマホのメールで打って、忍者ブログのアプリに貼り付けるっていう方法で上げてるので、何か文章がライトというか、全文が見えないからえらく書きにくくて何だけど、結局書いてるよ。
まあ、PC入院させても、アナログで書いてそうな気もしてたけどね。
今世良で、ダラダラベタベタイチャイチャの正月朝。2015年も、安定の院長幸せになってね思考でお送りしますー。
目が覚めると、温かい体温に包まれていた。
頭の下にも腕が引かれ、逆の手は背中を抱き込んでいる。
カーテンの隙間から薄ぼんやりとした日差しが射し込んでいて、一瞬、目覚ましは?!と思ったが、正月休みだったことを思い出す。
ぐっすり眠った気がするけど、一体今何時だろう?
僅かな身動ぎにも怠さが残っていて、昨夜の熱を少しばかりの呆れを伴いながら思い返す。
―ねえ、もっと…。
触って、撫でて、抱き締めて。
強く、激しく、穿って。
ねだり続けるその声が、本当は別な人を求めてた、なんてー
のんびりしてるように見えて、意外と聡いこの男がきっと気付いてない訳がない。
なのに、彼はいつも、世良が求めるままに望みを叶えてくれる。
どんなに深く身体を重ねても、胸の奥に空いた穴は埋まらなかった。
相手を変えて、手当たり次第求めて、酷いときは自傷染みたことさえしながら。
そして、いつしか、穴を埋めること自体も諦めた。
ほんの一瞬、全てを忘れられれば良い、とそれだけ願ってー
今中はその求めに違わず応じてくれた。
感謝して離れて、それで終わる、はずだった。
なのに、それを彼は拒んだ。
初めて伸ばされた手を、世良は掴んでしまった。
その手は、かつて望んだものとは全く違う、美しさも繊細さもないものだったけど、大きくて温かくて優しかった。
それを欲しいと願った自分に、世良は驚いた。
「期待してるなら、さっさと離れた方が賢明だよ」
戻ってきた彼に、そう宣言したのは、他でもない世良自身だった。
「僕の心には、唯一無二の人がいる。その人を忘れることなんて出来ない」
そういう世良を、彼は困ったように受け入れた。
「忘れなくて良いですよ。私は、世良先生を思いのままにしたい訳じゃないですから」
何てお人好しだと、世良は彼を嘲笑った。
「利用されても良い、ってこと?それとも、ヤれるなら僕の気持ちなんてどうでもいいのかなぁ―まあ、今中先生が良いなら良いけどねぇ」
淋しそうに笑う今中は、それ以上何も言わず、二人は元の関係に戻った。
今だって、あの人への思いは何一つ変わっていない。
ただ、微睡みから覚めたほんの僅かな間、ぐうぐうという呑気な寝息が堪らなく愛しく思えることがある。
明け方冷え込み始めた頃、必ず一度起きて毛布をかけ直してくれるところも。
起き抜けのみっともない無精髭とボサボサの髪も。
ほんの少しだけ何かが温んで、こんな自分でも生きていても良いのかな、と思える。
そう、瞼を上げるくらいのほんの刹那の時間だけ、だけど―
「…世良、先生。良く眠れました?」
朝一に耳に入る声なんて、牛の唸り声みたいな、ロマンチックさとは無縁の音だ。
「こんな煎餅みたいな布団でも、慣れればそれなりに眠れるもんだね」
さっきまで心地よくぐっすり眠っていたのに、口から出るのはそんな文句で、世良はそんな自分に少しばかりの忌々しさを覚える。
「なら、良かったです」
しかし、不満を見せることもなく、それだけ言って、優しく抱き締められたことにはっとする。
―そうだ。彼は、のんびりしてるように見えて、意外と聡い…。
「ああ、もう。起きよう」
世良は身体を起こした。
「もう起きるんですか?」
思いがけなかったのか、不満そうな今中を見て、世良は言う。
「別に寝てたいなら、寝てても良いよ。僕の言う通りじゃなくてさ、今中先生がしたいようにすれば良いんだよ」
「…世良先生?」
今中の不思議そうな声に、世良はあさっての方を向いたままぼそりと付け足した。
「まだ寝てたいなら、引きずり込んでよ。自分の意思で」
不意に、遠慮がちな今中の手がそっと世良の甲に重ねられる。
「…もう少し、寝てましょうか」
もっと深いところまで散々繋げているのに、こんな触れ合いはひどくどきりとして、世良は咄嗟にその身体の上に乗り上げた。
「うわっ」
「引きずり込むんだったら、このくらいしてもらわないとさ」
言いながら、今中の寝間着代わりのスウェットの上衣をがばりと持ち上げる。
「序でに、頂くってのはこうするんだよ」
「いや、ちょっ。何で頂く、とか…?!」
すかさず、その肌に顔を埋めて、世良は小さく呟いた。
「…僕は…、このままで良い?」
小さく息を飲んだ今中は、けれど、直ぐに間抜けなほどに明るい声で言った。
「良いですよ。貴方は、何一つ欠けさせる必要なんてないんです」
声とは裏腹に、とくり、と一段大きく胸が鳴った。
その動きに、世良の胸中にも温かいものが広がる。
「じゃあ、早速…」
そんな想いを追いやるように、今度は下衣に手を突っ込む。
「や、違いますって。そっちの話じゃなくて…。ホントに、待っ…!!」
身を捩って逃げようとする今中の上にのしかかってゆっくりと唇を重ねながら、世良は、胸の中の熱を初めてゆっくりと味わった。
世良→今っぽくてすみません…。
ちゃんと気持ち伝えるより実力行使の方が得意な院長萌え。
頑なに、誰かと付き合うなら天城先生のことは全部忘れなきゃ、って思って、誰とも繋がれない院長萌え。
今年も、院長愛してるー!
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