テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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前回の続きというか、今中先生の視点で。
知り合いが使ってないPC貸してくれたので、あっさりSS書き復活しましたー!いや、結局書いてたけどさ。
これはスマホで書いてた分なので、もう呆れるほどライトですな。自動的に、携帯小説になるのを目の当たりにした。画面が狭くて全体を見渡せないから、文章の整合性が取れない&脳内から出てくる言葉を変換する余裕がなくなるのですね。
例によって、スラムンネタバレ有りです。まあ、読んでる人がそうかって思う程度でしょうけど。ヤることやってますが、全く直接描写ないので、微エロ程度。
知り合いが使ってないPC貸してくれたので、あっさりSS書き復活しましたー!いや、結局書いてたけどさ。
これはスマホで書いてた分なので、もう呆れるほどライトですな。自動的に、携帯小説になるのを目の当たりにした。画面が狭くて全体を見渡せないから、文章の整合性が取れない&脳内から出てくる言葉を変換する余裕がなくなるのですね。
例によって、スラムンネタバレ有りです。まあ、読んでる人がそうかって思う程度でしょうけど。ヤることやってますが、全く直接描写ないので、微エロ程度。
「ま、要はここを追い出されても、僕には行くあてがあるってことさ」
一瞬ほっとした思いは、振り返った笑顔で断ち切られた。
本当に拠り所のある人間が見せるとも思えない、哀しげな諦めきった表情だったからだ。
世良が立ち去っても、今中はそのまま立ち尽くしていた―
「あっ…、はぁっ…」
世良の瞳を覗いたときに見えるのは、喪失感だ。
彼は、それを埋めて欲しい、満たして欲しいと願うが、同時に、そんなこと誰にも出来ないと思っているようにも見える。
「あっ…、嫌っ」
そして、その裏側に張り付くように存在する想い―
それはきっと、誰かに対する身も心も捧げきった愛情だ。
世良の過去は何も知らない。
ただ、時間があるときにはいつも、駐車場で磨いているハーレーの元の持ち主とやらがその想いを向ける相手らしい、ということは言葉の断片から推測している。
会いたくても会えない、何らかの事情があるらしいこともー
彼がやろうとしてるのは、病院再建だけど、きっとそれだって、その人への想いに端を発しているのだろう。
愛情も、仕事も、夢も、生きる意味も。
それらを深く深く、大切なものに向けて注ぎ続ける人生は、彼が望んで選びとったものであるはずなのに―
一挙一足まで一人の人間に雁字搦めにされた彼の姿には苦痛と不自由さしか伺えなかった。
だから、彼の望みを受け入れて抱いた。
最初は、絶頂の瞬間、彼が自分だけを感じてくれるのに満足した。
どんなに、過去の相手が彼の全てを虜にしていても、今この身体を重ねて、快楽を味わわせているのは自分なのだと。
それだけで良かった。
ほんの少しで良いから、彼に、辛いだけではない世界を見せたかった―
「今中先生、今中先生っ…!」
縋るように名を呼ばれ、昏倒するまでねだられたのは、世良と関係を持って暫くした頃だった。
札幌出張から戻った世良は、これまでに見たことがない程に憔悴していた。
気遣った今中を部屋に誘い、行為の間中泣き続ける世良に、今中は戸惑った。
「何で、何で…、僕じゃないんだ…」
果てる直前、耳に届いた言葉が何を指していたのか、今中は知らない。
「東城大の血脈」というものがあるらしい。
救命で世話になった速水を始めとする、この医療崩壊の現代において、搾取され続けるそれを改革しようとする人間達。
「病んだ社会を治療しようとする」世良もまた、間違いなくその一人だ。
それを決断する前の世良がどんな人間だったかは知らない。
けれど、一つだけ、確かなことがある。
それは、今中は今の世良が好きだということだ。
掴み所がなくて無茶苦茶で、説明の一つもなく大言壮語する。
横着な権力者や一般大衆に暴言を吐いたかと思えば、社会を良くするために心身を削ることすら厭わない。
酷く不安定で今にも消えそうになっていたかと思うと、ふてぶてしい表情で無理難題を吹っ掛ける。
振り回されるのは別に良い。
腹が立つのは、もっと信頼して欲しいからだ。
その身を蹂躙されることを望むくらいなら、弱味を見せて全て預けて欲しい。
そのままで良いのだ。
誰かへの想いも、過去も、望みも、何一つ欠けさせることなく、世良雅志という人間であってくれさえすれば良い。
今中が好きなのは、過去も後悔も含めた、今の世良雅志なのだから―
「ん、んんっ…」
耳を打つのは、ちゅっちゅっという甘い水音だった。
世良は、キスが上手い。
キスに限らず、誘い方も、本番もそうなのだが。
それ以前に同性の経験のない、不慣れな今中ですら、初めてとは思えないほどスムーズに最後まで辿り着けたのだから、その経験値は推して知るべしだ。
というか、そこを考えると、凄まじくもやもやするので極力目を反らすことにしている。
キスが上手い年上の恋人と、正月から散々気持ちの良いことが出来るなんて、結構なことだ。
…いや、違った、そこも問題なのだった。
「世良先生、もう無理ですって…」
「僕より一回りも若い癖に何言ってるの?」
細くて軽いとはいえ、それなりに筋肉質な男の身体が今中の上に跨がっている。
こうも、しっかりホールド体勢に入られると無理に振り解けない。
「だって、昨日の夜だって…」
「10時間はしっかり寝てるじゃない。大体、もうちょっと、布団の中でいやらしいことしよう、って言ったのは今中先生でしょ」
「私は、もうちょっと寝ましょうとか言ってません」
「そうだったっけ?」
そして、気づけば、またもやキス攻勢。
最早、口内どころか、耳やら首筋やら鎖骨やら、吸って舐められて噛みつかれて、大変なことになってきた。
「あ、跡…!跡つきますから!」
「僕が僕で良いって言ったのは今中先生でしょー」
「世良先生の本性は犬ですか?!」
けれど、まあ、そんなことをしていれば、気持ちも良くなって来るのは当然で。
「…世良先生、あの…」
「んー?早く寝たい良夫君が何の用かなー?」
「寝てられない状態にしたのは、世良先生でしょうが!」
「あ…んっ…」
下から、一番敏感な部分を撫でると、世良は良い声を上げた。
「頑張ってくれる?」
「するまでやめてくれないでしょう?」
「だから、今中先生は好きだよ」
「…本当に、何処でスイッチ入ったんですか…?」
呆れたように言う今中に、世良は身体を摺り寄せた。
今中はそんな世良を抱き込むように、横向きに姿勢を変える。
世良は大人しく従った。
そして、今中の目を覗き込み、僅かに目を細める。
「今年も、よろしくね」
その響きが余りにも嬉しくて、今中は感無量の思いで声の主を強く抱き締めた。
私が院長全肯定人間なので、今中先生にも無条件に肯定してもらいたい思いを込めて。きっと本人は、消したくて変えたくて堪らない過去なんだろうけど、誰か一人くらい、そんなことしなくて良いって思ってて欲しいっていうか、そんな今中先生を院長もいつの間にか受け入れてたら良いよね。っていうか、誰なんだ、この二人?!(安定の、自分設定が暴走し過ぎて、原型を留めてない状態…)
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