テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
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「かんぱーい!」
狭い居酒屋のカウンターで、楽しげにビールのグラスを掲げた上司に、今中は申し訳程度にグラスを持ち上げてみせた。
「まだ、文句言ってるの?もう来ちゃったんだからさ、観念して楽しみなよ」
通しに出されたもつ煮を突きながら、世良が言うのに、今中は何度目になるか分からない溜め息を吐いた。
「この辺は春になると、草原に色んな作物が植えられて、パッチワークみたいになって、それはそれは綺麗なんです。私はその風景を世良先生に見せたかったんですよ」
「その気持ちは素直に有難いと思っておくよ」
世良にしては珍しくストレートに感謝されたが、今中はそれでも納得がいかなかった。
故郷自慢という訳ではないが、如何にも極北という風情の美しい場所を世良に知って欲しい、この地をもっと好きになって欲しいと思って提案したのに、こんな時期に来たって、雪と氷に閉ざされているばかりで、これではあの町に引き篭もっていても大差ない。
実際、少しばかり歩いただけで、余りの寒さと変わり映えのない景色に閉口して、這う這うの体でレンタカーまで戻って、真っ先に見つけた居酒屋に入ったのだった。
冬場は、ぽつぽつ来る地元の客を相手に営業しているという店主も、この時期に観光に来たと言うと驚いていた。
事の発端はテレビで放送されていた旅番組だ。
『へえ。良くカレンダーとかでは見るけど、やっぱり綺麗なもんだねぇ』
例によって、手持ち無沙汰な時間帯に事務室でテレビを見ていた世良のそんな感想につられて画面を見ると、極北から車で数時間くらいの地域が映っていた。
常々、近場で良いので、世良と旅行に行ってみたいと思っていた今中にとってチャンスである。
内心ドキドキしながら、さり気無く、『春になったら、一緒に行きませんか?』と誘ってみた。
世良が一瞬眉を顰めたのには、やっぱり、人目に付くのは嫌だったかと慌てたが、意外にも彼はあっさり答えた。
『じゃあ、今週末行こう』
思いがけない答えに、今中は呆然とした。
『今、冬ですよ?』
『別に良いじゃない』
『いや……。だって、地面が雪に埋もれてますよ』
『嫌だったら、別に良いんだよ』
『行きます!行きたいです』
――結局、押し切られた……。
「ふあー、飲んだ飲んだ」
店主に勧められるままに注文した焼き鳥もブリ大根も絶品で、辛口の地酒も口当たりが良く次々と杯を重ねて、世良はご満悦だった。
ホテルまでは代行運転を頼んだのだが、風に当たりたいと言って店を出る。
「たまには、こういうのも良いねぇ」
「でも、やっぱり、今度は春になってから……」
きんと冷えた空気の中、世良は突然、駐車場の新雪の上に背中から倒れ込んだ。
「世良先生、大丈夫ですか?!」
驚く今中を落ち着けるように、世良は片手を上げてみせる。
「僕はさ、結構楽しいけどなぁ――今中先生と遠出して、美味しいもの食べて、雪の中でパニックしたりしてさぁ」
その言葉に、今中は反省する。
念願の世良との旅行に来ることが出来たというのに、自分の思い描いていたものと違うからと言って、ずっと楽しもうとしていなかった。
それは、酷く勿体ないことで、傲慢な思考だと気付く。
「世良先生……」
「花なんか咲いてなくても、さ。寒くて凍えそうな場所だったとしても、僕はきっと幸せ――」
その手を取ろうとした今中の前で、世良は言う。
「だった……」
泣きそうな表情は、何処か遠い場所を真っ直ぐに見つめて――
言葉を失った今中を、眩しいライトが照らした。
代行運転の業者の車だった。
「ああ……。何か、ふらふらする。今中先生、起こしてよ」
ひらひらと手を振られ、我に返る。
――今、この人は、何の話をしていたのだろう……?
「だから、飲み過ぎですって言ったじゃないですか」
上の空で答える今中に微笑む世良が何だか見たこともない表情をしている気がして。
ちゃんと此処に居ることを確かめる為に、引き寄せるように抱き起こした。
少々、院長がデレ気味ですな。いつもこんなだったら可愛いのに。いや、ツンモードも可愛いけどさぁ(結局、可愛い)
春夏の北海道の定番観光地って何かなーって、適当に検索したら、礼文島の観光協会出て来て、マジ行きたい!!!ってなりましたよ。登別→夕張も100キロ越えの過酷スケジュールだったけど、自分的には、あそこを諦めただけでも褒めて欲しい。神威島―!!!
てーか、北のカナリア、礼文島だったのね?!びしょ濡れわんこトオルさん見たさに映画館まで行ったけど、これは、もう一度見ないといけませんなぁ。「あの青い空のように」がかかる度にボロ泣きしてた思い出。私、割と左脳人間なんだけど、たまに音楽の力って凄い、ずるいって思う。あの無条件で泣かされるパワーって何なんだろ?
HP見てたら、8時間のトレッキングコースとか普通に書いてあるんだが、一体どんな人が此処を歩くんだ?!一日の労働時間じゃねーか!私、ただ立ってるだけで足パンパンなんだけど…!あと、「豊かな海の幸」と言っておきながら、ウニのことしか書いてないの笑った。ああ、本当に、今行ってみたい場所No1だよぉぉぉ…!
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