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原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
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全く、需要ないと思いますが、興味ある方はどうぞ。
あ、初っ端からちゅっちゅしてますんで、お気をつけて。
「ジュノ、何してるんだ?」
ベッドに腰掛けて、見るともなしにテレビ画面を見ていたら、天城先生が膝に跨ってきた。続いて、しなやかな指が襟ぐりから入り込んできて、胸を撫でる。
――う、うわ。うわ――っ!!
こういうことは何度もやってるけど、未だに慣れない。
少し目を上げたところにある、一応恋人ってことになるんだろう人の端正な顔。俺は、って言えば、ただただひたすらあわあわして、動揺して、変な声とか上げてる。
居たたまれずに上体を引き気味にしていたら、唇を塞がれた。左右に角度を変えながらの激しいキス。侵入してきた舌が俺のを絡め取り、そのまま吸い上げられる。
「……んっ……ふぅん……」
酸欠で頭がぼうっとする。ひたすらに気持ちよくて、何か、もう――
そのとき、呼び鈴が鳴った。
「もう、そんな時間か」
不意に、天城先生の体温が遠ざかる。お客さん、か……?
「構わない。始めてくれ」
壁のインターホンに向かって話す天城先生を見ながら、このままお預けは嫌だな、なんて、ぼんやり考えていたら、天城先生が戻ってきてシャツを脱がされる。
恥ずかしいけど、嬉しい。思わず、腰が浮いて、先生の身体に擦り付けてしまった。
「いやらしい身体だな、ジュノ」
酷いことを言われたはずなのに、ぞくりと身体が快感に震える。どうかしてる、と思うけど――
「先生……」
もっと。と、先をねだる言葉が唇を割ろうとしたとき――
隣の部屋で、モーターが回るような機械音がした。
一気に頭が冷静に戻る。隣に、誰か居る?
「な、何の音ですか?」
「ああ、ハウスクリーニングの作業の音さ」
「ハウスクリーニング?!」
興味なさそうに答えた天城先生の言葉をオウム返ししてしまった。ってことは、今、隣にいるのか、業者の人が?!というか、そんなの来るとか聞いてないし!
「別に言う必要はないだろう。3日おきに来る契約だ」
「3日?!あの……、天城先生。もしかして、先生は自分で部屋の掃除をしないんですか?」
「私が?何故、そんなことを聞く?」
「……すみません。俺が悪かったです」
忘れてた訳じゃないが、この人は、大金持ちだったと再度認識する。
確かに、この人が掃除機をかけてる姿なんて、想像も出来ない。
「そんなことより、ジュノ……」
そっと腰を撫でられて、びくりと肌が粟立った。けど、こんな状況で流される訳にはいかない。
「出来る訳ありません。隣に人、居るんでしょう?!」
思いっきり、その胸を押し返すと、彼は心底理解できないという表情になった。
「私たちが時間を有意義に使うための業者だろう。何故、彼らに気を使う必要がある?」
――ああ、もう、この貴族様がぁぁぁ!!
この人の感覚の中では、本当にそれが常識なのだろう。しかし、生憎こちらは庶民だ。仕事中ならともかく、他人に家事をやってもらって、のうのうとプライベートを楽しむなど良心の呵責を感じない訳がない。しかも、秘め事の真っ最中だぞ。
「ジュノが恥ずかしがるだろうと思って、ここには入るなと言ってある。彼らには守秘義務もある」
「そういう問題じゃ、ありません!」
自分の中でははっきりしているこの気持ちをどう言ったら、伝わるのかと懸命に思案する。天城先生も興味深いものを見るように、こちらの反応を待っている。
「その……、こういう、隣に人が居るような状態で……したくありません……」
微妙に言いたかったことと違うけど。
でも、ちゃんと言ったところで、この人には理解不能だろうし……。
意外にも、天城先生は、少し驚いたようにこちらを見た後、ふっと微笑んだ。うっわぁ、また、こういう顔がいちいち様になる……。うっかり見蕩れかけたところで、くしゃくしゃと頭を撫でられた。「だったら、声を我慢すればいい」とか言って、酷いことをされかねないくらいの気持ちで居たから吃驚する。……いや、残念とかじゃないぞ。ちょっと、意外だっただけで……。
「そうか。ジュノは私と二人きりになりたかったんだな」
違う。8割くらい、違う。でも、まあ、止まってくれたから良しとしよう、と俺は単純にほっとした。天城先生の頭の中で着々と進行している計画には気づかずに。
「ところで、ジュノは洗濯は出来るのか?」
「洗濯って……、そりゃ、洗濯機に入れて、干して畳むだけですから」
もしかして、少しは家事というものに関心を持ってくれたんだろうか。所帯染みた天城雪彦なんて有り得ないけど、余りに価値観が違いすぎるのも問題だ。
だったら、実に良いことだと思う。
「料理は?」
「一人暮らし、長いですからね。簡単な自炊なら」
「なら、決まりだ」
「ジュノが私の家政夫になれば良い。それなら、毎日会えるし、他の誰かと鉢合わせることもない」
「え……?何……」
「少し待っていなさい。業者と話をつけてくるから」
すいっと立ち上がった長身が思い出したように振り返り、未だ、茫然としたままの俺の頤を持ち上げ、宣言する。
「彼らが撤収したら、まずはこの続きだよ、ジュノ」
嬉々として、部屋を出て行く背を見送りながら、何だかとんでもないことになった気がしたが、俺の脳は考えることを拒否して、寝心地の良いベッドに横たわることを望んだので、大人しくそれに従った。
わー、書いちゃった、書いちゃったvvv
今のところ、萌え吐き以外の意図はないのですが、もし、本気でこのカプに手を出すなら、本館の方に上げて、小説系のサーチにリンク張ることになるんでしょうね。面倒だなぁ。
大体、キャリア官僚の生態だけでも想像力の限界に挑戦しているのに、モナコのホテルのスイートを常宿にしているような大金持ちなんて書けるかぁ!役人以上に生活力なくて(金銭的な意味ではなく)、更に一回り我が儘な気がします。だって、貴族だもの。鳥どころか、お星様だもの。
あと、うっかり携帯持たせたり、ネット使わせたりしたくなって、「ヤバイ、90年だった」と焦るっていう。ポケベルくらいはあったのかなぁ。洗濯機すら二層式だったりして。TV、リモコン付いたのは何時だ?コンビニも出てこないよなぁ。――てな有様。
初読のときは、まだドネもあったし、先へ先へって気持ちと、あれもこれも面白いって気持ちで読みきっちゃったんですが(でも、感想読み返したら、相当、天城先生に参ってた/笑)、改めて読んだら、BL小説にしか見えなかったよ。スリジエ読んだら、一気に爆発しそう…。