テレビ先生の隠れ家
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プロフィール
HN:
藍河 縹
性別:
女性
自己紹介:
極北市民病院の院長がとにかく好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
原作・ドラマ問わず、スワンを溺愛。
桜宮サーガは単行本は基本読了済。
連載・短編はかなり怪しい。
眼鏡・白衣・変人は萌えの3種の神器。
雪国在住。大型犬と炭水化物が好き。
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極北女性陣腐女子設定で、今世良小話。以前、コムリバでも似たようなネタをやったんですが、女性陣が小話を妄想するというコンセプトで、速世良・高世良・世良花と続きます。色々、ごめんなさいな内容ですが、書くのはとっても楽しかったですwww
「今中先生、院長室まで」
呼び出された今中は、直ぐ様、指示に従う。いつもながら、簡潔で合理的。そうはいかないのは、今中の内側のもやもやだけだ。もっとも、殆んど口に出すことはないから、それだって、あってもなくても同じようなものなのだが。
院長室のドアをノックして、開ける。世良は、ソファに居た。今中を見て、にまりと笑う。みすみす毒牙にかかりに来た、間抜けな獲物になったような気がした。世良は目で今中を招く。何だか、それに従ってはいけない気がして、今中は距離を取って、室内に足を踏み入れる。世良は不満そうな表情になった。
「今中先生、さっさとこっちに来てよ」
業を煮やした世良に声をかけられ、今中はどうしたものかと上司を見る。
「ええと、特に用がないのであれば……」
「用ならあるってば。ちょっと相手してよ、今中先生」
「相手って……。私がお相手できることなんて……」
世良は立ち上がり、何とか逃げようとした今中を壁際へと追い詰めた。
その首筋に腕を回して、キスをする。無遠慮とも言える態度で入り込んできた舌に、今中は困り果てる。確かに気持ちは良いが、職場で上司とこんな関係になっている背徳感といったらない。そうでなくても、敵だらけの院長なのだ、こんなことを知られたら、今度はどんな批判を受けるだろうと思うと気が気でない。
「今中先生、何考えてるの?」
間近い位置で、上目遣いの視線を向けられると、どうにも弱い。五十路に届こうかという年なのに、顔も動きも声も、全く年齢を感じさせないのはどういう訳なのか。更に言うなら、ノーマルだったはずの自分が誘われる度に、この人を可愛いとか思ってしまうのは――
目を逸らした今中に、世良は再びキスをする。もう限界だった。
「んっ……、……まなか、せんっ……」
今中の求めに応じた世良の唇から、熱い吐息と甘い声が漏れる。時々、混ざる水音も相俟って、ただただ煽られてしまう。細いその背を抱き締め、その反応を味わった。いつも高飛車な癖に、こういうときだけ変に従順で、大人しく今中のペースに乗ってくる。離れ際、「どうせ、言うなりになるなら、最初から意地なんか張らなきゃ良いのに」とか可愛げのないことを言ったが、その顔がすっかり口付けに酔っていたから、全く腹は立たなかった。
「今中先生……」
誘う声はひどく甘い。
相変わらず、今も、この人のペースなのだとは思うけど。
胸の辺りに頭を押し付けてくるこの人は、こちらの弱点をつくづく熟知している。今中は諦めて、この憎たらしい恋人の肩を掴み、その瞳に彼の姿を沈めた――
「――なんて話はどうかしら?」
極北号の助手席で、甲高い超音波ボイスを発しながら、創作話を披露する角田に、運転席の佐竹は微笑んだ。二人で訪問介護に出掛けているときの話題は専らこの手のものだ。
「そうですね。確かに、凄く萌えますけど……、でも、今中先生ってこういう扱いにするには、ちょっと見た目が……」
小さな声だが、きっぱりと主張する。
誰を相手にするのかは最重要問題。例え、上司であってもそこは譲れない。
「でも、今中先生は、名実共に世良先生の右腕よ。救命センターに送られても、院長の為に戻って来たんですからね!」
角田も頑として引かない。
「私はもっと素敵な人が良いです。救命センターといえば、あそこの速水副センター長はご存知ですか?」
「まあ、噂は聞いたことはあるわ。やたらと鼻っ柱が強くて、救命センター内をしっちゃかめっちゃかにしているとか」
「ちょっと調べてみたんですけど、背が高くて、凄く格好良いんです!」
「あら、そうなの?」
「しかも、彼も東城大の佐伯外科……だったかしら。そこの出身らしくて。つまり、院長の後輩です」
佐竹は静かに、しかし、不敵に笑った。
「若いときからの知り合いで、先輩と後輩だなんて、無茶苦茶美味しくないですか?」
「やっぱり、佐竹さんは若い方が好きなのねぇ」
「いえ、若いときから続く関係というのが良いんです。それを言ったら、今中先生なんて、まだせいぜい半年っていうところでしょう?まさか、学生時代の先輩後輩が、遥か北の地で、こんな近くで勤務することになるとは思わなかったと思うんです」
佐竹はうっとりと続ける。
「腐れ縁とか、近すぎて見えないものとか、お互いを知り尽くしてる感じとかが好きなんです」
「まあ、分からなくはないけど」
「院長が昔からああだったとは思わないんです。もう少し、ピュアなときだってあったと思うんですよ」
空気を読まずにずけずけと物を言い、傍若無人で、時にぞっとするほど冷酷に人を切る――あんな人間に簡単になれる訳がないと佐竹は思う。それに、ただ冷たいだけの人間ならば、お人好しそのものの今中や、基本的に人の良い角田が彼に惹かれる訳がない。だったら、きっと、本当の彼とも呼ぶべきものがあるはずで、そこにはきっとその理由もあるはずだ。昔なじみなら、必ず、それを知っている。こういう関係が堪らないのよ、と佐竹は、角田に語り始めた。
まずは王道(私の中で)・今世良!揺ぎ無い誘い受世良ちゃんと、駄目駄目と思いながら、陥落されちゃう今中先生。っていうか、角田師長の妄想なの、私関係ないから、ってことで一つ…(汗)
呼び出された今中は、直ぐ様、指示に従う。いつもながら、簡潔で合理的。そうはいかないのは、今中の内側のもやもやだけだ。もっとも、殆んど口に出すことはないから、それだって、あってもなくても同じようなものなのだが。
院長室のドアをノックして、開ける。世良は、ソファに居た。今中を見て、にまりと笑う。みすみす毒牙にかかりに来た、間抜けな獲物になったような気がした。世良は目で今中を招く。何だか、それに従ってはいけない気がして、今中は距離を取って、室内に足を踏み入れる。世良は不満そうな表情になった。
「今中先生、さっさとこっちに来てよ」
業を煮やした世良に声をかけられ、今中はどうしたものかと上司を見る。
「ええと、特に用がないのであれば……」
「用ならあるってば。ちょっと相手してよ、今中先生」
「相手って……。私がお相手できることなんて……」
世良は立ち上がり、何とか逃げようとした今中を壁際へと追い詰めた。
その首筋に腕を回して、キスをする。無遠慮とも言える態度で入り込んできた舌に、今中は困り果てる。確かに気持ちは良いが、職場で上司とこんな関係になっている背徳感といったらない。そうでなくても、敵だらけの院長なのだ、こんなことを知られたら、今度はどんな批判を受けるだろうと思うと気が気でない。
「今中先生、何考えてるの?」
間近い位置で、上目遣いの視線を向けられると、どうにも弱い。五十路に届こうかという年なのに、顔も動きも声も、全く年齢を感じさせないのはどういう訳なのか。更に言うなら、ノーマルだったはずの自分が誘われる度に、この人を可愛いとか思ってしまうのは――
目を逸らした今中に、世良は再びキスをする。もう限界だった。
「んっ……、……まなか、せんっ……」
今中の求めに応じた世良の唇から、熱い吐息と甘い声が漏れる。時々、混ざる水音も相俟って、ただただ煽られてしまう。細いその背を抱き締め、その反応を味わった。いつも高飛車な癖に、こういうときだけ変に従順で、大人しく今中のペースに乗ってくる。離れ際、「どうせ、言うなりになるなら、最初から意地なんか張らなきゃ良いのに」とか可愛げのないことを言ったが、その顔がすっかり口付けに酔っていたから、全く腹は立たなかった。
「今中先生……」
誘う声はひどく甘い。
相変わらず、今も、この人のペースなのだとは思うけど。
胸の辺りに頭を押し付けてくるこの人は、こちらの弱点をつくづく熟知している。今中は諦めて、この憎たらしい恋人の肩を掴み、その瞳に彼の姿を沈めた――
「――なんて話はどうかしら?」
極北号の助手席で、甲高い超音波ボイスを発しながら、創作話を披露する角田に、運転席の佐竹は微笑んだ。二人で訪問介護に出掛けているときの話題は専らこの手のものだ。
「そうですね。確かに、凄く萌えますけど……、でも、今中先生ってこういう扱いにするには、ちょっと見た目が……」
小さな声だが、きっぱりと主張する。
誰を相手にするのかは最重要問題。例え、上司であってもそこは譲れない。
「でも、今中先生は、名実共に世良先生の右腕よ。救命センターに送られても、院長の為に戻って来たんですからね!」
角田も頑として引かない。
「私はもっと素敵な人が良いです。救命センターといえば、あそこの速水副センター長はご存知ですか?」
「まあ、噂は聞いたことはあるわ。やたらと鼻っ柱が強くて、救命センター内をしっちゃかめっちゃかにしているとか」
「ちょっと調べてみたんですけど、背が高くて、凄く格好良いんです!」
「あら、そうなの?」
「しかも、彼も東城大の佐伯外科……だったかしら。そこの出身らしくて。つまり、院長の後輩です」
佐竹は静かに、しかし、不敵に笑った。
「若いときからの知り合いで、先輩と後輩だなんて、無茶苦茶美味しくないですか?」
「やっぱり、佐竹さんは若い方が好きなのねぇ」
「いえ、若いときから続く関係というのが良いんです。それを言ったら、今中先生なんて、まだせいぜい半年っていうところでしょう?まさか、学生時代の先輩後輩が、遥か北の地で、こんな近くで勤務することになるとは思わなかったと思うんです」
佐竹はうっとりと続ける。
「腐れ縁とか、近すぎて見えないものとか、お互いを知り尽くしてる感じとかが好きなんです」
「まあ、分からなくはないけど」
「院長が昔からああだったとは思わないんです。もう少し、ピュアなときだってあったと思うんですよ」
空気を読まずにずけずけと物を言い、傍若無人で、時にぞっとするほど冷酷に人を切る――あんな人間に簡単になれる訳がないと佐竹は思う。それに、ただ冷たいだけの人間ならば、お人好しそのものの今中や、基本的に人の良い角田が彼に惹かれる訳がない。だったら、きっと、本当の彼とも呼ぶべきものがあるはずで、そこにはきっとその理由もあるはずだ。昔なじみなら、必ず、それを知っている。こういう関係が堪らないのよ、と佐竹は、角田に語り始めた。
まずは王道(私の中で)・今世良!揺ぎ無い誘い受世良ちゃんと、駄目駄目と思いながら、陥落されちゃう今中先生。っていうか、角田師長の妄想なの、私関係ないから、ってことで一つ…(汗)
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